クレーム ぶっかけ編3

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さて、ホテルのクリーニングの業者さんに、「これは難しいかも」と言われたパンツがまだ夜明け間もない午前6時、時間通り、ホテルに取りに行きました。
結果は聞くまでも無く、暗い表情が全てを物語った。
「ギリギリまで頑張ってみたんですが、私達にはこれが限界です。これ以上やれば、汚れは落ちるかもしれませんが、完全に真っ白になって、生成りの風合いは無くなります」
帰ってきたそのパンツは、見事なまでにワインの染みは目立たなくなっていた。が、しかし、明るいところでよーく見ると、まだうっすらと、「そういえばこの辺色が違うな」というレベルまで落ちていました。
「無理なお願いを聞いていただいてありがとうございます」

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と、最大限の感謝とクリーニング代を支払い、やや不安は残ったが、そのパンツを持ってAさんのご自宅へ向った。
「これで駄目なら、もう弁償しかないな」
正直ここまで大きくなった話を会社に黙って進めるわけにも行かず、正直にいきさつを全て話して、長い報告書を書き、上司から愚痴を言われながら、弁償については会社が入っている損害賠償保険対応の約束を得ていた。
しかし、Aさんの回答は、
「同じものは手に入らないんだ。なんとか元に戻してくれ」
そうは言われても、もはやプロでもどうにもならなかったものを、私がどうこうできる訳がありません。
「同じものでなくても構いません、同等のものを購入いただいて、弁償させてください」
と、お願いはして見ましたが、
「お金の問題じゃない。これを一目ぼれしたから買ったんだ。なんとかしてくれないか」
私はあまり自分のファッションに執着するタイプではないので、全く理解できなかったが、Aさんいわく、最愛の服とは一期一会で、何物にも変えがたいものなのだと。
ここで、私が、「だから無理だっつーの」と言えれば良かったのですが、経験の浅い私は、
「わかりました、何とか方法を考えてみます。」
と、余計な事を口走りました。
その結果、インターネットで膨大な時間を費やして、「絶対落とせる」と豪語する色んなクリーニング、復元業者を探すこととなりました。
お陰で判ったことがいくつか。
「もっともクリーニングの効果を引き出すには、素人が応急処置をせず、そのままの状態で出すことが一番らしい」
という事でした。
素人判断で、染み抜きだの何だのでまだ繊維の奥まで入り込んでいない汚れを奥に奥にと押し込むことで、取れる汚れも取れなくなるそうです。
いまさらかいな。
後、100%絶対に汚れを落とせると豪語する業者、実は「絶対落とせない汚れのものは引き受けない」です。
なるほど、だから100%なのか・・・・。
他にも、復元業者といって、汚れを落とすのではなく、完全に真っ白にした後、同じ着色をして復元する、という業者にも出会いました。

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ただ、それはいくら前と同じ色になるといっても、部分的に復元させるだけなので、数回洗濯をすれば、復元した所と、そうでない所が確実に違和感をかもし出す、という事で、ここにも断られた。
そして、とうとうたどり着いたのが、東京の「レジュイール」。私が調べた限り、最強のクリーニングとの出会いでした。
続く

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