クレーム ぶっかけ編2

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さて、ぶっかけその後、ですが、
怒り心頭のお客様は、
「どうしてくれるんだ」「なんとかしろ」の一点張りで、こちらがいくら謝ってももはや、らちが空きません。
クリーニング代の負担を申し出ても、弁償についての話をしても、一向に聞き入れません。
「これから皆で2次会行くのにこの格好で行けって言うのかよ!」
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もう、仕方なく、近くのダイエーで同じサイズのホワイトジーンズ、6000円、自腹で買ってきました。
Tシャツもワインがかかっていたので、似たようなのを1980円で買ってきて、計8000円。
会社からこの経費が落ちるかどうかはわかりませんでしたが、すっかり冷静さを失った私はとりあえずこの場を収めようとしました。
勿論、お客様は納得はしません。一応着替えはしましたが、
「このパンツは一点ものなんだ。もうどこでも手に入らない。なんとしてでも元に戻せ」
と要求してきますが、素人目に見ても、真っ赤にワインで染まったホワイトジーンズが、洗えばどうにかなるとは思えません。しかも、
「明日の午前中までに何とかしろ。こっちは出張で沖縄にいくからそれまでに何とかしろ」
とのたまいます。その時点で日曜日の21時。やってるクリーニング屋なんてありません。
ここでもう一度、弁償を申し出ますが、一切受け入れてくれず、なんとかしろよ、の一点張り。
ここで、
「出来ないものは出来ません」
と言えなかったのが地獄の始まりで、しかも、
「やれるだけやってみます」
と、余計な事を言ってしまいました。
さて、出来もしない約束をしてしまい、ようやくAさんは2次会とやらに行ってくれましたが、残されたのは真っ赤に染まったホワイトジーンズと、ぶっかけの原因の泣きそうな従業員と、泣きたくても泣けない私。

とりあえず、ネットで見かけたしみぬき方法、「赤ワインのしみには白ワインをかける」とか、「歯ブラシでたたく」とか、まぁ色々やってみましたが、色が薄くなるだけで、全く駄目。
そこで、この時間にやってるクリーニング店、一つだけ見つけました。
「ホテルのクリーニングサービス」
チェックインの時に出して、朝受け取れるアレ。それに気がついて、某、有名ホテルに走りました。
当然、最初は????という対応でしたが、宿泊客でもない私が必死にお願いしていると、似たような仕事してるからわかりますよ、とそのスタッフは引き受けてくれました。ありがとう、メトロ〇〇タン!

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そのワインくさいホワイトジーンズはクリーニング業者に引き渡され、朝の6時には仕上げます、との言葉をもらいました。
これで一件落着かと思いましたが、ジーンズを受け取った業者さんがそれを見るなり表情が曇った。
「これ、白じゃないですね。この風合いを残しながら落とすのは、ぎりぎりまでやってみますが、難しいですよ」
そう、そのジーンズは白っぽかったが、若干の生成りの風合いを持った、
「白っぽい白」だったのでした。
落ちるのか、おい。
次号に続く。

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