コンパニオンはコロナ感染対策の為」愛知県市議のコメントに飲食店店長の愚痴。

2020年12月22日

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「愛知県西尾市で、新型コロナウイルスの感染拡大防止が呼び掛けられている中、議会閉会後にコンパニオンを含む市議たちの宴会が行われました。」

 こんなニュースが世間を騒がしてますが、一番腹が立ったというか気になったのがその会見の中ででた、市民クラブの議員さんのコメント。

「議員が立ったり座ったりするのは感染しやすいのではということで、席を立たずにコンパニオンにビールや焼酎を運んでもらうことで、以前のようにマスクなしではなく、議員がコロナにならないようにという配慮でした。」

 いうまでもなく、飲食店では従業員がビールや焼酎をお客様のもとに運んでおります。毎日。こちらはマスクをしていても、相手はマスクなしでしかも酔って大声を出している最中でも。当然感染の危険度でいえば、スーパー、コンビニの従業員の比ではありません。

 このコメントをそのままとらえれば、

「議員はコロナにかかっちゃ困るが、コンパニオンさんは仕事だから関係ない。飲食店の従業員もどうでもいい。」

 そう感じずにはいられないコメントです。日々こちらはお客様はもちろん、従業員が少しでも感染の危険に晒されないように、タッチパネルやモバイルオーダーを導入して接客回数を減らしたり、個室の扉を開放したり、冬の寒いシーズンでも入り口扉を開放して、少しでも感染確率を減らしてます。

 それでも料理はさすがに部屋の入口に刑務所のように置いていくわけにもいかず、お客様のすぐ近くまで行って提供します。ドリンク提供も同様です。

 確かに、それが仕事です。それでお金を貰っているのですから仕方ないことです。コンパニオンさんにしても、このところ大人数の団体旅行や宴会が無くなったので、今年は全く仕事が入らず登録しているコンパニオンスタッフにも全く仕事が回っていない状況だそうです。うちの店にも去年までは毎週1件は宴会にコンパニオンの依頼がったのですが、今年は今のところずっとゼロです。

 「だから、仕事が貰えるならそれでいいじゃないか。贅沢言うなよ。」

 そういう考えでコンパニオンさんや我々が見られていると思うと複雑な気持ちです。我々だって感染したくありません。出来れば利用されるお客様が、せめて感染が終息するその時までは、私たちにも感染させないように、少しだけ気を使って欲しいのが本音です。例えば、

・発熱や体調がすぐれない時は店に来ない。

・料理、ドリンクを従業員が提供しているときは一時会話を止める。

・できるだけタッチパネルやモバイルオーダー設置店ではその使用に協力する。

・食事するときは食事、語らうときは語らう。しかし語らうときはマスクをする。

・従業員に触らない。

最後は別として、勝手な願いですが、思うにたとえコース料理でも、一品ずつの提供じゃなくて、旅館の部屋食のように一気に出してもらうのはいかがでしょう。それをまず静かに一通り食べて、もちろん多少のおしゃべりはあってもいいでしょう。ただしお酒を減らして。そして最後の方で飲みながら、グラスを口にしてない時はマスクして、という風に飲み会すればマスクもそれほど汚れないでしょう。

 正直、スタッフから、

「今日体調がすぐれない、というか熱が出たんで休みたいです。」

 と連絡が来るたび戦慄が走ります。でもすぐに熱が下がるので病院にも行ってくれませんし、行ってもPCR検査まではしてもらえません。多分何人かはコロナだったんじゃないかと思うのですが。

 絶望の忘年会シーズンはもうすぐ終わります。早くこんな事がニュースにもならない世界に戻って、「望」年会のシーズンが来ることを願ってやみません。

それでは今日はこの辺で。本日もご来店ありがとうございました!