飲食店の人材育成を週間管理・・・・。そこまでやる必要ある?仕事ばかり増えるサラリーマン店長の憂鬱。

2019年11月18

 

いらっしゃいませ!当ブログにご来店頂き誠に有難うございます。

 

さて、今週は人材育成の話、なのですが、実は私、あまりこの辺、得意ではないというか・・・・。基本的に「やる気のある人は自然と出来るようになる」が信条なので、人材育成については胸を張れるものは無いといえばありません。

 

しかし、それではどうやらいけないらしく、本社から人材育成を週間管理で「見える化」しなさいとお達しが来ました。

 

また週間管理・・・・。簡単に言うと1週間ごとの、結果、検証、改善、実行のPDCCサイクルをくるくる回す管理手法のことで、売上、労働時間などがこれで管理されることが多いです。例えば、最初の週で売上が予算比90%、人件費予算比95%としたら、翌週以降は売上見込み90%前後と見込んで人件費をもう5%以上調整しなさい!という管理手法。なかなか面倒ですが、月間適当に売上予測して適当にパートアルバイト使って月末に計算したら頭抱える、よりはよっぽどマシな結果の出る手法ではあります。

 

ただ、それを人材育成で・・・・。つまりはこう。

 

○○さんの目標

1週目

「お客様からのご注文にスムーズに笑顔で対応できる」 ×

2週目

「ハンディ(オーダーを取る機械)をスムーズに入力できる」×

3週目

「お客様の席へのご案内がスムーズに出来る」×

4週目

「レジ、会計が出来る」×

5週目

・・・・・・etc

 

と、こんな感じで続いていくのですが、20人近くいるアルバイトスタッフ全員にこんなものやってられるか!というのが本音です。それに、「スムーズ」といってもそれには随分と個人的な主観が入ります。外見のいい子や受け答えの明るい子は有利ですが、そうでない子はちょっと厳しいかな、と。 

 

それにそもそも、週に1日しか出勤出来ないスタッフが多い中、その週間管理に何の意味があるのだろう?と疑問しかありません。むしろその週に1日レベルのスタッフの使い方は、一つのポジションを繰り返し任せ、卒業までそのポジションのスペシャリストになるまで使ったほうが、本人にも、店にもどう考えてもいいだろうし、折をみて、その週1日のアルバイトにちょっと暇な日とかに別のポジションを研修的にやらせてみて仕事の幅を広げる、というやり方のほうが現場的にはあっていると思いました。

 

実際、他の店長のやり方も似たようなやり方で、結論としては、人材育成の週間管理、社員や週5日で入るようなアルバイトには有効だが、それ以外のケースでは、店長の仕事が増えるだけで意味が無い、という事でした。

 

異論反論あるかも知れませんが、最近飲食の市場規模が右肩下がりになってきた頃から、なにかにつれて、大手チェーンの手法を取り入れた、○○管理法とかが導入されるケースが多く見られます。

確かに昔のように売上右肩上がりでイケイケだった頃は、正直どんぶり勘定でも利益はでました。それではこれからは利益確保できない、その理屈はわかります。

 

ただ、どうなんでしょう。その大手チェーンの手法も売上右肩上がりでイケイケだった頃に開発された手法で、かつとにかく店長の仕事が増えます。これが定期的に提出まで伴えば、当然その手間も増え、気づけば事務所のパソコンのデスクトップは管理表だらけです。

 

人材育成って、冒頭にも触れましたが「やる気のある人」ってそのやる気が無くならないようにすれば、勝手に育つんじゃないでしょうか。やる気のある人は、

 

1 やる気があるので積極的だ。
2 やる気があるので、上司、他従業員に好印象だ。
3 やる気があるので出勤日数が多い。
4 以上の理由から彼(彼女)に周囲が好意をもつ。
5 以上の理由から自然と仕事を覚えていく。

 

経験上、「使える」アルバイトは皆こんな感じだったので、特に人材育成に関しては管理レベルまで大風呂敷を広げたことは無かったのですが・・・・。要は人手不足でその「やる気のある人」が集らないから、そういう事になっちゃうんでしょうね。

また、提出レポートが増えた・・・・・。

 

 

それでは今日はこの辺で。本日もご来店、有難うございました!