こんにちは!当ブログにお越しいただき誠に有難うございます。
さて、前回は有料グルメサイトに手広く掲載していくと、経費もその管理もとんでもなく手間隙がかかる、というお話をしたのですが、その続きです。
数年前から、この「経費がかかる」というテーマに関しては、大体の本社経理部あたりが問題視していて、その解決策を模索するのですが、そこに、
「あまり普段SNSなどしないのに、MJ(流通新聞)や日経ビジネスで聞きかじった情報を提案してくる上司。」がいるとそれはそれは厄介です。
そう、経費がかからない(一部かかるものもあるが)ネット販促、それがSNS!これを展開しようと激を飛ばします。
と、ここまでが有名どころでしょうか。すっかりface bookはなりをひそめた感はありますが・・・・。
なにぶん無料なのでやらねば損!とばかりにアカウントを立ち上げさせ、毎日の様に、フォロワーを増やせ、友達を増やせ、お店の情報を発信しろ!と始まる訳ですが・・・・。
これ、最初無理すると長続きしません(笑)。だって無料とはいっても、更新するのもQRコードとか店内に設置するのもスタッフの作業だし、コメントなんて届いていた日にはまさか放置する訳にもいかないから、返事もしなきゃいけないだろうし・・・・。
はっきり言って無限の手間です。自営業ならいざ知らず、給料をもらって働いている立場としてはその分の手間に給与という報酬を払わなくてはなりませんが、大体にして、
「あまりSNSを普段やらない上司」にとっては、スマホやパソコンでお店の情報をせっせと更新している姿は「働いている状態」に見えないらしく、「手があいているときにやれ!」という指示になるケースが多いのです。こうなると、更新するスタッフも暇ではありません。勿論休憩中や、時間外にそんな仕事はしたくありません。そして店が小忙しい状態が続くと、どんどんその更新がおろそかになり始め・・・・。
SNSの販促が長続きしないパターンはこんな感じだったりします。お店のオープンワークの掃除のように、やる時間とスタッフを決めて、その作業だけやらせるようにした方が長続きするでしょう。もともとは無料の販促手段です。それくらいの人件費はかけてもいいと思うのですが。
と、ここまで長々と2回に分けてネット販促に追われる飲食店店長のお話をしてきましたが、重要な所は2つ。
あちこち手を出そうが出すまいが、結局検索サイトでお店を探す事が殆どであれば、最低プランで掲載しているようなグルメサイトは不必要。更新の手間と月々のランニングコストを考えればやらなくても一緒。月々のPV数を振り返って、実績の低い所からリストラを始めましょう。グルメサイトの業者を儲けさせても、お店には何のメリットも無いですから。
SNS販促自体は無料だからといって意味の無いものではありません。そこに自店のHPや予約ページにアクセスするアドレスを添付することも出来るし、情報発信という点ではリアルタイムに出来るので有効でしょう。ただ、従業員に負担となるような、1ヶ月でフォロワーを1万人集めよう、とか、毎日2時間ごとに最新情報を発信しよう、とか、やれもしない目標を掲げると、担当スタッフは最初は面白がってやるかもしれませんが、いずれ嫌になってしまうでしょう。いずれはグルメサイトに掲載する代わりのものに育つかもしれません。長い目でゆっくり育ててみては。
そして、やはりネット販促の管理全てに言えることですが、飲食店スタッフの重要な仕事の一つとして、役割と時間を決めたいものです。もはやネット時代。料理を作ったり、運んだり、会計をしたり、皿を洗うのと同じくらい、このネット販促も業務の一つと位置づけて、常に朝礼などでその意識を店内で共有しないと、「あいつはパソコンの前にいるだけで仕事しない!」とか理解力のない上司ばかりでなく、店舗スタッフからも思われてしまうので、その辺のフォローはしっかりしないと、やっぱり長続きしないでしょうね。
それでは今日はこの辺で。本日もご来店、誠に有難うございました!!