夏の終わりと値上げの準備。飲食の値上げは是非も無し。  

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いらっしゃいませ!当ブログにいお越しいただき誠に有難うございます。

 

さて、お盆期間に入りまして、夏の営業も折り返し時点。お盆が終われば残暑が続き、台風の季節に悩まされながら、秋の気配と味覚を堪能・・・・って、10月から消費税増税です!

 

もう、とっくに準備の完了している大手企業はさておいて、私のいるこじんまりとした中小の飲食業は、よそがどうするのかその動向を探りながらなのでどうしても後手後手に回ります。

 

まぁ、結局すったもんだはあったのですが、増税分の値上げは勿論、人件費と原材料費の高騰を転嫁する形で結構な値上げになりそうです。

 

パートアルバイトさんからは、「値上げするとお客さん離れちゃうんじゃないの?」という意見はずいぶん頂きました。それもそうでしょうね。私もそう思います。でも、仕方ない、としか言えません。

 

どれだけ頭をひねってみても、世の中の人手不足のせいで食材の生産コスト、輸送費も上がり、食材仕入れは上がる一方。さらにサービスを支える人件費は年々増加傾向。さらに今年から働き方改革で社員の有給休暇も絶対取らせなくてはならなくなり、残業も制限されてます。当然その分人件費もさらに上がります。

 

叩く電卓も憂鬱になるほど、同じ理由で消耗品も値上げ、広告宣伝費もちゃっかり業者から値上げの通告。そして我々ももっと給料を上げて欲しければ、ボーナスだって欲しい。

 

いままで業者叩きと精神論で成り立っていたローコストモデルの飲食業はどこも四苦八苦で耐え切れなくなったお店からどんどん閉店に追い込まれてます。にもかかわらず、

 

「もっとコスパのいい料理を!もっと行き届いたサービスを!でもこれ以上お金は払えないからね!」

 

と消費者の無茶な要求。さすがにサラリーマン店長の私でも、「無理!」としか言いようがありません。自分の資産で経営している訳ではありませんが、与えられた場所と限られた売上の中からこれまで同様の利益を出すのは困難というより不可能です。

 

だから、もう、値上げしかないのです。値上げ、というより、音を上げる、という方が正しいのでしょうか。もう、どうしようもないのです。

 

確かにお客様は「高くなったな」と感じれば離れるかもしれませんが、どこへ行ったところで皆同じような状況でしょう。どこもかしこも値上げをせざるを得ない現状が飲食店にはあります。値上げしない所はせいぜい料理のポーションを減らすか、サービスが酷くなるかのどちらかでしょう。個人経営で自宅兼店舗、従業員は家族、のようなところは別でしょうが。

 

今回の消費税増税は今後、飲食サービス全体の更なる値上げのきっかけになるような気がしています。値上げできなかった所は最初はお客様がついてくるでしょうが、経営状況が逼迫しているので、いずれ従業員が離れ、サービスが悪くなり、料理の原価もかけられないので必然的に料理も陳腐なものになり、そしてお客様が離れ・・・・と悪循環に陥り・・・。

 

そういった所から淘汰されていくのでしょうか。でもそれが現状なんですよね。

 

値上げしないでつぶれるよりは、値上げしてちゃんとした料理と、ちゃんとしたサービス、そして従業員の待遇。それでつぶれるほうがマシ、と判断した当社の決定をひそかに拍手で賛同する夏の夜でした。

 

大丈夫かな・・・・。

 

それでは今日はこの辺で。ご来店有難うございました!

 

 

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