忘年会シーズンも終わって、新年の準備ついでに、疲弊したお店の施設をチェックするのも店長の仕事。
全開でこき使った厨房機器も、フィルター詰まりや、油汚れでクタクタになってることと思います。
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そんな中、この時期1番ダメージを受けている店舗施設あるあるは、なんといってもグリストラップ。
その名の通り、グリス(油)を排水に直接流さない様、トラップで油を受け止めて、普通の水だけを排水に流す施設で、飲食店なら必ずある施設なのですが、本来なら毎日掃除しなくてはならないのですが、ついつい、繁忙期にはその掃除は後回しにされ、この頃になると、溜まりに溜まった油だけでなく、グリストラップの底に溜まった食べ物の残りカスがヘドロ化し、悪臭を放ち始めます。
今日、グリストラップを開けてみたら、あまりの臭さに気を失いそうな勢いでした。
その後、調理責任者に、なんでここまで放置したかと問い詰めるのですが、「忙しかったから掃除ができなかった」
という逆ギレにも似た返答が帰って来ました。
逆ギレされても、汚れは落ちず、そこからグリストラップ掃除が始まるのですが、グリストラップを開けた瞬間から漂う悪臭に気を失いそうでした。
グリストラップ清掃の基本の基本は
1、ゴミ受けの生ゴミの除去
2、浮いている油分の除去
3、グリストラップの底に沈んでいるヘドロ化した生ゴミの除去
と、まずはその汚れの元となっているいろんなものの除去から始まるわけですが、このグリストラップの素晴らしいところは、油は上澄みに、生ゴミはゴミ受けに、ゴミ受けで取りきれなかった細かい生ゴミは底面にと見事に取り分けてくれ、排水には水しか流さない、という所です。
なので、先ずはその汚れの元の生ゴミと、油分の回収は割と簡単に進みます。
生ゴミはただ、ゴミ受けのゴミを捨てるだけですし、ただの燃えるゴミとして捨てられます。
問題は油分と、底面に堆積したヘドロ。これはそのままでは捨てられません。
「産業廃棄物」扱いとなり、排水に流しても、一般ゴミとして捨てても違法になります。
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この辺の線引きは実は難しくて、油分は何か紙の様なものに染み込ませて捨てる分には一般ゴミ扱いです。あと、薬剤で固めても一般ゴミです。
そこ面のヘドロも然りです。これって元はと言えば生ゴミで、ヘドロ化する前は一般ゴミで、腐敗してヘドロになると産業廃棄物になってしまいますが、どこから産廃になるかといった明確な根拠は実はありません。
なので、ある意味、毎日グリストラップの掃除をしていれば、少量の油分は新聞紙に吸わせて捨てられるし、ヘドロになる前の残渣もただの生ゴミとして捨てられます。
しかし、少し放置してしまうと、今回みたいに、スタッフでは手に負えないレベルになってしまい、専門業者の出番となってしまいます。
当然、タダではありません。
続きは次回で。
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