究極のちょい飲みシステム、半田屋に未来の飲食店を思うの巻。

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皆さんはこの店名を知っているだろうか。セルフサービスの大衆食堂なのですが、最近アルコール類を販売する様になり、しかも多くのお店が深夜まで、或いは24時間営業しているのでちょっとしたちょい飲み居酒屋として密かなブームであるのを。

ここのお店のシステムは、まず陳列されているおかずを自分で選んでレジで精算。ご飯や麺類はレジにてオーダーして、後ほど出来上がると番号札で呼ばれて自分で取りに行くというシステムで、出来立てのご飯と麺類以外は自分でおかずを備え付けのレンジで温めるという、とても手間のかかる食堂なのだ。 

ここで販売しているアルコール類も、生ビールなら自分で自動サーバーで注ぎ、それ以外のハイボール、チューハイは冷蔵庫から自分で取り出して精算するのだ。

ひょっとするとこのシステムはコンビニでつまみと缶ビールを買って駐車場で飲む代わりに店内で飲んでるだけの様にも思える。しかし、とにかく格安、そして快適な空調と椅子と机がある。はっきり言って仕事帰りに雑談がてらちょっと飲むのであればこれで充分。

しかも、店によって違いはあるのかもしれないが、おかずには季節感がちゃんとあり、春には山菜、秋には秋刀魚の塩焼き、夏にはオクラの和え物などなかなか目に楽しい。

かつて某コンビニで缶のおつまみと店内にあるアルコールを店内のイートインスペースで楽しませようと試みた一例があったが、正直な所、一般客の白い目が痛々しくて落ち着かないものだった。

ただ、ここは飲食店。客は食事客のみ。あまり気を使わなくても良いし、おかわりの度に立たなくてはならないが、その時に自分の酔い加減がわかるので、長居することもない。何より最後の締めのラーメンが安くて出来立てだ。しかも200円台。よほどグルメにこだわらない限りこれで充分用は足せる。値段の割に結構イケるのだ。

ところで、昨今人手不足からタブレットで客が自分で注文するシステムをよく見かけるが、もし、料理を自分で持ってこなければならなくなったとしたら、この半田屋と変わらないのではないだろうか。そうなれば、一品当たりの単価はせいぜい300円、長居もしないので客単価も2000円行くか行かないか。

私が思うに、昨今のこの半田屋やら、回転寿しでのちょい飲みにおける、「料理を運ばない」システムは、未来の低価格居酒屋の姿を垣間見てならない。逆に人間が注文を取ったり、料理を運ぶのは高級店だけになるのだろう。

まぁ、そうなるならそれはそれで仕方ないが、せめて技術が進歩するのなら、愛嬌の良いロボットが運んできてくれる未来になって欲しいものです。

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