今年ももう後わずか。
年末年始の休業や、営業時間の変更を予定しているお店は、もう店頭にはそのお知らせの張り紙を貼ってる頃かと思います。スポンサーリンク
数年前まではもう、それで年末年始のお休みの準備は充分だったのですが、ネット予約を取り入れている店舗ではもう一つ面倒な準備が必要なわけで。
それが、ネット予約対策。
ここ数年でネット予約は随分普及して、今や電話での予約とネット予約はほぼ同率くらいに達し、当たり前のものになった感はあります。
こちらの設定がお休み前の大事な準備になります。
うちの店も多分に漏れず、その日の営業のピークが終わって、フラフラのままパソコンのメールボックスや、ファックスを除くと、いつのまにか大量の予約申請が届いてたりします。
ネット予約は大きく二つに分けると、一つはリクエスト予約。ユーザーが予約希望の日を入力して、お店に送信。お店側がその希望を確認して予約がオーケーならば、電話かメールでその旨を返信して予約が成立するシステム。
これのメリットは、お店側がその予約を受けられるかどうか、返信するまでよく確認してから予約を受けられるので、電話予約の様にリアルタイムで空席状況を予約台帳で確認しながらやらなくてもいいので、予約のうっかり重複ミスやブッキングが防げるので重宝します。
デメリットとしては、確認した後、返信しなくてはいけないのですが、折り返しの電話にお客様が出てくれなかったり、メールで返信しても、お客様のデバイスがメール受信拒否設定になっていると、いつまでも予約が成立しないと言う手間はかかります。
実際、予約当日まで全く連絡が取れず、当日に来店頂けなかった事もありますし、逆に、未確定の状態にもかかわらず来店され、当日になって席が空いておらず、入り口でその旨を説明したら、
「こっちはちゃんと予約したし、折り返しの電話が繋がらなかったのは店が電話する時間帯が悪かったからだ」とクレームになるケースもあります。
このクレームを防ぐにはなるべく予約を貰った直後に折り返しの電話をするのが一番良いみたいです。
殆どの方が自分のスマホで予約をするので、折り返しの電話はすぐに電話をかければお客様はまだ携帯をその手に持っているので、繋がる可能性は高くなります。
もう一つは即予約と呼ばれるタイプ。最近増えてきましたが、これのメリットは主にユーザー側にあって、予約した時点で予約が成立し、後はお店とやりとりする必要が無いので、お店に行くまで煩わしさが全くありません。なので最近若い世代に大人気で、ホットペッパーさんなんかはやたらとこちらのシステム導入を進めてきます。
ところが、お店的にはデメリットが多いシステムがあるでもあります。
まず、常にその即予約の為に席をキープしておかなくてはならず、うっかり、その席を来店や電話で予約を受けようものなら、すぐにネットから予約不可設定をしないと、あっさり予約のブッキング、大きなクレームの原因となり得ます。
また、お店側の営業時間や休業日の設定にミスがあると、本来予約を受けられない時間帯の予約や、休業日の予約を成立させてしまうので、これも大きなクレームのもとになります。
以上の事から、即予約に関しては、予約を受けるスタッフが常に常駐しているお店では有効ですが、社員アルバイトを問わず、様々な方々が予約を受ける店では不向きと言え、リクエスト予約の方が適しているでしょう。
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また、接待や両家顔合わせなどの予約に関しては、来店前のお客様の嗜好や要望などの打ち合わせが多い為、それらの予約が入る様なアッパーなお店には即予約のシステムは向きませんでした。
どうも昨今のグルメサイトでは、この即予約システムを導入するしているお店はいろんな特集ページから閲覧されやすくなっている様で、それを理由にやっぱり導入を進められますが、まずは安全第一。予約ってそもそも、いかに確実に当日のお席を確保するか、と言うところから始まってますので、余程の勝算がない限りは、私はリクエスト予約の方をお勧めしたいです。
それに、即予約を希望する方々全てではありませんが、お店とのコミュニケーションが不得意な方が多いようです。そのお席が不調に終わると、それが打ち合わせ不足のものにもかかわらず、全部お店のせいにする傾向があるので、私としては、この即予約という制度は、さっさと下火になって消えて欲しいと願うばかりであります。
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