サラリーマンの宿命、転勤。

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こんにちは。当ブログにお越し頂き、誠に有難うございます。

最近、私の身の回りが慌ただしかったため、ブログの更新がしばらく途絶えてました。

さて、何があったかというと、「転勤」です。

とは言っても私自身では無く、同じこの店で2年間苦楽を共にした相棒の親方がこのたび転勤の命令を受け、遠くの地に旅立って行きました。

飲食業といえど、サラリーマンには宿命で、社命には基本的には逆らえません。今回は異動先の調理長が退職するとの事で、その部下に調理長として適任なほどの人材がいない為、調理長の補充と部下の育成を期待しての転勤で、その先にはスーパーバイザーとしてのポジションを約束されているらしく、喜ばしい転勤です。

しかし、時には意見が衝突し、喧嘩をしながら、時には朝まで飲んで語り合った相棒が社命の紙切れ一枚でいなくなってしまうのは寂しい限りです。

そして、彼の後任には、他の店から新たに調理長が転勤してきます。これからまた、お互いにパートナーシップを1からやり直しです。

立地的に厳しい条件の、お世辞にも好成績と言えなかったこの店を、どうにか売り上げを毎年アップトレンドに巻き直し、赤字と黒字を行ったり来たりの状態から、安定した利益体質に変え、スタッフも安定してきて、やっと楽になってきたのところだったのですが、仕方ないですね。むしろ、その手腕を買われたのでしょうね。

定期的に行われるこの人事異動ですが、確かに異動する人間からしてみれば、やっと慣れてきたところなのにいい迷惑で、働いているスタッフからしても、よっぽど嫌われているなら別ですが、いきなり店の方針が変わったりもするので、あまり良いイメージはありません。

事実、私がこの店に異動してきた3年前には、大学四年生のアルバイトスタッフに、

「私が卒業するまでの間に、店長が変わるのこれで3回目ですよ!」

と、どうやらあまり歓迎されている感じはしませんでした。そりゃそうですよね。その度に店の運営方針も変わりますし。

ただ、会社にとっては人事異動がもたらすものは、デメリットばかりではない様で、どうしても同じ人間が同じ場所にいると、異動してきた当初は、ここは変えた方が良い、こうすればもっと良くなる、と次々改善案が生まれ、その度にお店がブラッシュアップされていきます。

逆に、同じ人間が同じ場所にいると、問題点が自分では見えなくなり、考え方も固定化し行くので、改善が進まなくなり、そして運営が安定してくると、新しい事をするのが億劫になってきます。停滞期の始まりですね。

と、まぁ理屈では分かっているのですが…。寂しい気持ちは変わらないのです。なんて話を上司としていた所、

「何を他人事の様に。近いうちにお前もだよ。今のうちに身の回りを整理しておけよ。」

サラリーマン店長はつらいなー。

それでは今日はこの辺で。ご来店有難うございました。

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