案外使えない動画マニュアル。従業員教育あるある。

こんにちは。当ブログにお越しいただき、誠に有難うございます。

さて、人員不足が飲食業のみならず叫ばれる中、少しでも新人を早く一人前に、そして教育にかける時間を少しでも短縮しようと、ここ数年、動画によるマニュアル作成が人気となりつつあるようです。

とはいっても、昔のようにビデオテープに録画して、従業員を一同部屋に集めて上映会、というような代物ではありません。ITの時代、動画をタブレットや個人のスマホで視聴するスタイルです。10年前には考えられなかった時代の進化ですね!

有名どころではteach me biz というのが出回っているみたいで、その動画マニュアルの作り方も簡単!自分のスマートフォン、タブレットで動画を撮影、編集、そして配信まで一つのアプリで完結します。

このアプリで、ご案内、ご注文、料理の出し方などの所作を、その動画を見てもらって覚えてもらい、もう、店長やベテランパートさんがマンツーマンで教えたり、ロールプレイングする必要もなくなる、という事です。

勿論、レジ操作の説明やその受け答えもその動画を見てもらえばよくて、しかも、たとえ忘れてしまっても、いつでも気軽に何度でも、従業員が自分のデバイスで視聴する事が出来るっていう優れもの!ってことになってます。

新しいモノ好きなので、私も実はこれでサービスマニュアルや調理マニュアルを作ろうとお試し版(無料)で始めたことがありました。

まぁ、ここまでお話すればオチはお分かりと思いますが、結論から言うと、定着しませんでした。

理由は、まず、作り手の問題。この場合は私、なのですが、私以外に数人のスタッフにもちろんモデルとして協力してもらいます。やはり撮られる従業員としても後世に残るのが気恥ずかしいのか、なかなか協力者は表れません。なんとかモデルは見つかっても、さすがに営業中に、という訳にはいきませんので、閉店後の作業になります。当然連日残業です。この時点で心が折れはじめました。

そして、受け手、従業員の問題。苦心して動画マニュアルをサイトにアップし、後はサイトに登録した従業員が各自ダウンロードして視聴するだけなのですが・・・・。

誰も見ません。

今迄通り、わからない事があったら直接私なり、先輩たちに聞きに来るし、教える側も今迄通りマンツーマンで教えた方が早いとの意見が圧倒的でした。そもそも、いちいちスマホを持ってきて動画を見るより、目の前の先輩に聞いた方が早いに決まってますよね。それに、わざわざ仕事の時間外にそんな動画をみて予習する人がいる筈も無く、それを強要しようものなら、それって業務でしょ?って話になりますよね。

完全に風化した苦労の結晶の動画マニュアルはその後も稼働せず、とうとう私の心も折れました。今ではその存在は、私と製作に携わったモデルのスタッフだけが知る黒歴史です。

でも、良く考えてみれば、教えたり教えられたり、そのプロセスで上下関係や言葉遣いを学んだり、友人になるきっかけになったりコミュニケーションが取れたり、人と人が教育を通して学んだり得たりする事って、いくら技術が進歩しても、ITやAIでは補えないような気がします。

やっぱり、飲食ってそういう意味ではヒューマンビジネス、ですよね。

それでは今日はこの辺で。

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経営者がよく引用したがる“マズロー”の定理、実は給与抑制のための詭弁?

当ブログにお越し頂き誠にありがとうございます。

さて、今日は“マズローの定理”ついてのお話です。

このマズローの定理というのは1943年にアブラハムマズローと言うアメリカの心理学者が提唱したモチベーション理論の事なのですが、ここ数年、やたらとビジネス関連の雑誌に掲載される様になり、飲食店業界では店長教育の一環としてよく扱われる様になりました。 “経営者がよく引用したがる“マズロー”の定理、実は給与抑制のための詭弁?” の続きを読む

飲食企業の新入社員、すぐ辞める本当の訳。

4月だ。新入社員の入社シーズンだ。ところが今年も全然人が集まらなかったらしく、うちの店には新入社員の入店はありませんでした。残念なような、少しほっとしたような。

正直な所、今の人手不足の売り手市場、ブラック業種と烙印を押された飲食業に入社する社員の特徴は、

・志が無い。目標が無い。

・他に希望していた業種があったが適わず、仕方なしにこの業種を選んだ。

・高校の先生に勧められてこの業種を選んだ。 “飲食企業の新入社員、すぐ辞める本当の訳。” の続きを読む