もう既に始まった飲食店の就職難。コロナウイルスは人手不足を帳消しに。

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2020年4月15日

いらっしゃいませ!当ブログに御来店頂き誠にありがとうございます。

さて、日に日に酷くなる新型コロナウイルスによる不況ですが、営業自粛により飲食店関係の労働市場に既に変化が訪れています。

それは人あまり。人員過多。

多くの飲食店が営業を縮小、あるいは店休、または閉店へ進んでいるので、当然働く場所、機会が減少しており、それに伴い特にアルバイトに関してはシフトに入れない状態になっているお店が増えてきてきます。あ、勿論一部のピザのデリバリー系やテイクアウト好調のマクドナルドやらケンタッキーとかは別として。

更に近年、飲食業の人手不足を解消する為に着手してきた、タブレットによるオーダリングシステム、キャッシュレス決済、深夜営業の取りやめなど、店舗の効率化を進めてきたが故に更に飲食店の仕事不足を加速させています。

そして飲食店はこれまで、やはり人手不足を解消する為に、外国人も積極的に採用してきました。高齢者の方々も。日本人の学生を採用するよりも安価でかつ一生懸命働き、更に外国語も堪能で人生経験も豊富、今ではすっかり重要な戦力になっています。

と、こうなると、さて、これから日本人の学生アルバイトは飲食業でどうなるかというと、当然働く余地は以前と比べて多くは無くなるのが容易に予想できます。

いやいや、コロナウイルスが終息すれば、という意見もあるでしょうが、飲食店の現場の感覚では、仮にもコロナウイルスが終息したとしても、一時的な反動はあっても、完全に騒動前の売り上げに戻るには相当の時間がかかると見込んでいます。何せ国民みんなが収入が減っている方が多い訳ですし、そして自宅で飲食する事を覚えてしまったので。

それにコロナが下火になった所で治療薬なりワクチンが開発されない限り、団体旅行や宴会に関しては直ぐには積極的にはならないと思われます。それに対して政府はクーポンなどを配布しようとしてますが、それも一時的な効果でしょう。

そして何より、我々飲食店は今後しばらく、使命として2月から現在まで、コロナで失った利益、増えた損失を取り戻さなくてはならず、人件費管理が過去最高レベルでシビアになります。それはしばらく続くでしょう。

あれほど去年まで苦しめられた飲食業の人手不足が解消されるのは歓迎ですが、一方、一番割を食ってしまうのは、飲食業を希望するアルバイトさん達、という事になります。

フリーター的なアルバイトは時間的な融通が効き、出勤回数が多い事もあってこれからも重用されるでしょう。また、ランチがメインの主婦の方も、平日は学生がシフトに入らない為と、何より勤務期間が長い方が多いので、経験値的に重要です。

問題は学生アルバイトです。

去年まで空前の人手不足だった為、正直、質より人数でとにかく採用した結果、あまり仕事に重きを置かない、学業とプライベート優先の、週に一回出てくれればマシ、という学生アルバイトばかりになったお店は少なくありません。

誤解のない様に言っておきますけど、全ての学生がそう、と言うわけではありませんし、教育次第だと言うのも承知です。勿論素晴らしく仕事にプライドを持って働く素敵な学生アルバイトもいます。

ただ、長年飲食やってますが、人手不足の状態で止むを得ず採用したアルバイトと、仕事不足の中で選んで採用したアルバイトとではその違いは歴然です。

それに追い討ちをかける様に、昨今店舗で問題行動をSNSに上げたスタッフも学生アルバイトでした。一部の心無い方の行動が学生アルバイトさんのイメージを悪化させてしまったのは否めません。

と、こういう状況ですから、当然学生アルバイトに関しては面接の段階でかなり選別される状況になります。つまり、店側はじっくり、ゆっくり採用を選ぶ事が出来るようになるわけです。

採用基準も上がり、出勤回数の多さ、お盆、正月の出勤の可否、性格、勤務可能年数など、多くの項目をチェックされる、と言うか出来る様になります。最早、面接→即採用、としなくても良くなるわけです。

これは当然、ほかのコンビニやアパレル系でも同じ事が起きますので、学生さんにとっては就職難より先にアルバイト難に見舞われる事になりそうです。

こちらとしては、やっと人手不足から開放される訳ですが…。と言ったところで本日は失礼します。今日もご来店、ありがとうございました!

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