飲食店のコロナウイルス対策。休業すべきか営業か。

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2020年4月16日

いらっしゃいませ!当ブログにお越しいただき誠にありがとうございます。

東京都や大阪府、埼玉、神奈川、千葉など一都7県に出された緊急事態宣言。飲食店も夜の営業を自粛する事を要請されています。

もはや待った無しで各飲食の経営者は今、帰路に立たされています。

少しでも売上を獲得し、せめて家賃分、固定費の社員人件費分まで稼ぐか、それともいっそ休業するか。中には早くも閉店を決めた店もあります。

さて、開けるべきか閉めるべきか。一概にどちらが正解かはわかりませんが、今回はお金の流れから開けた時のケースと閉めた場合のケースを比較してみたいと思います。

1、開けた場合。

かかる経費は以下の通りです。

・家賃

・水光熱費、電話などの通信費、グルメサイトなどを利用していればその掲載費。

・人件費

・食材費

・包材、消耗品費 

この他にも印紙代やら事務用品費などあるでしょうがここでは割愛します。

まず、家賃は交渉次第で減額できるかも知れませんが基本的に無くなりません。仮に家賃を30万円としましょう。

そして人件費。こんな状況ではアルバイトを使ってる場合では有りません。社員だけで営業すると想定して一人当たり25万円、3人とします。25万円×3人で75万円。

この他水光熱費とグルメサイトの掲載費諸々で15万円かかったとします。

するとこの時点で、家賃30万円+人件費75万円+水光熱費等15万円=120万円です。少なくともこの分を営業して稼ごう!と思うならいくら売れば良いでしょうか?

仮で食材原価率を30%とすると、

必要な売上×(100%-原価率30%)=120万ですから、約170万円が必要ですね。でも消耗品やらテイクアウトなどもやれば更に経費がかかるので180万円の月商は欲しいところです。と、なると、30日で割ると1日6万円は売らないといけない計算になります。ざっくりな計算ですが。勿論、原価率が35%などと上がればもう少し更に稼がないといけません。

テイクアウトのお弁当を仮に500円で売ろうものなら…120食です。ランチ営業も組み合わせて客単価を1000円まで持っていっても60名/日。普通の状況なら不可能ではないでしょうが、外を見てみましょう。誰も歩いてません。なかなか売るのは厳しそうです。せめて夜の営業があれば、と思いますがこの自粛要請下ではなかなかお酒も売れません。

2、休業した場合。

かかる経費は営業した場合と違い、

・家賃

・人件費(社員のみ)

・水光熱基本料金、グルメサイト掲載費。

消耗品、食材費は基本かかりません。と、なるとこれだけですが入ってくるお金がないので、さっきと同じ家賃と人件費だとすると、

家賃30万+人件費75万円+水光熱費他で水光熱費の基本料金次第ですが、まず110万円程度が黙って出ていきます。

ところが社員の人件費に関してはちゃんと雇用保険に入っていれば休業補償が使えます。今は会社が支払った休業手当に対して9割程国から助成金が出ますので、実質人件費は7.5万円で済むので、トータルの経費が、家賃30万+人件費7.5万円+水光熱費他で42.5万円のマイナスで済みます。ざっくりですが。ちなみに助成金はすぐには出ないので注意です。

さて、開けた場合と閉めた休んでいた場合、どっちが良いとも言えませんね。個人的には感染拡大防止と従業員を守る為、思い切って休む、と行きたい所です。ただ、個人店では幾らマイナスを小さくしたとしてもそれ程蓄えは無いでしょうし…。悩ましいところですよね。

そんなこんな考えていたら、今、ニュースで緊急事態宣言、どうやら全国に対象を拡大だそうです。あらら。閉めるしか無いのかしら。

それでは今日はこの辺で。本日もご来店、ありがとうございました!

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