人手不足だ!定休日と限定営業!その決断にちょっと待った!その1

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飲食業の人手不足は昨今のどんどん過熱気味ですね。若手のフリーターは今やこの日本では、よっぽどの理由が無い限り絶滅状態で、学生さんの争奪戦は熾烈を極めます。最早、外国人留学生や、60歳以上の年配の方の労働力もフル稼働で、まさにどこかの首相さんが言った通りの1億総労働時代です。アルバイトの平均時給も青天井に上がっていき、首都圏では1100円超えが当たり前、地方都市でも1000円を伺う展開。最早それくらい出せない企業は、人員不足で日々の営業すら危機的状況に陥っております。

最近近所のラーメン屋さんが、以前は昼夜営業していたのが、ランチタイムのみの営業になりました。もともと夜はそれほど流行っていなかったのですが、店長さんに聞いた所、人が集まらないからパートのおばちゃんがいる昼だけの営業に切り替えるしか無かったそうです。また、近所のコンビニも閉店しました。やはり話を聞くと、オーナーが経営している幾つかのコンビニが全て人手不足で、売上の良い店にスタッフを集中させる為に閉店を余儀無くされた様です。

なかなか難しい苦渋の決断だった様ですが、人手不足によるお店の閉店や営業時間の変更が協議される様になりました。

そんな中、飲食業界では、「定休日を設ける」というお店が増えてきた様です。

特に、全国チェーン展開していない系列のお店に多く、個人営業に近い業態では年々その傾向にあります。

これももっともな話で、全国チェーンのお店なら、まだ人員に余裕がある店、本部や地方営業所の管理者がシフトに入れば営業は継続できますが(実はそれも苦しいらしい)、チェーン店を周囲に持たないお店ではその手法も使えませんからね。

そして人員不足をさらに加速させる、政府が進める「働き方改革」。これのお陰で、社員の労働時間が適正になったのは良いが、その分人員が必要になった訳です。ところがその人員が集まらない。それもそのはず、「働き方改革」で社員の労働時間が減ったのは飲食業ばかりではありません。仕事が減った訳ではありませんので、当然それに対応する人員が必要なので、現在の全国的な人手不足となってる訳です

そこで、飲食店では「定休日」を設ける事を考える訳です。定休日さえあれば、少なくとも全従業員、その日は休める訳で、1週間に1日あれば、確実に月に4、5日は休めます。

しかも、営業日も社員の休みをあまり考慮しなくても良いので、その分人員が必要ありません。なので、高い時給で新しい人員を必死に集めなくても良いので、良い事づくめの様に思えます。

ただ、安易な定休日の設定には落とし穴があります。その理由は次号で。

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