ブラック企業のおせちのノルマ

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年末が近づいてくると、和食系のお店でありがちなキャンペーン、それは、

「おせち」
内容は様々、開けたらすぐに食べられる生タイプおせちだったり、高級食材を盛り込んでたり。スポンサーリンク
それでも大体共通するのが、「高い」の一言。
1番安いものでも1万円位は当たり前、高ければ3万円位します。
それをお店の調理人が一つづつ、丹精込めて作っているかといえば、大体はそうでは無く、レシピ通りにどこかの食品工場で大量生産されている代物だったり。
で、それがなんなのかというと、それを売らなくてはなりません。
一つ1万以上の商品です。100個売れば100万以上売上が立つのは分かりますが、これがなかなか大変で。
洋食系だったらクリスマスケーキのノルマがあるあるですね。
まぁ、各社頑張ってるのでそこそこ美味しいのは認めますが、所詮は作り置き。1万円のおせちを夫婦2人で食べる位なら、1人5千円の外食をした方がよほどマシ。
もはや縁起物としての価値ぐらいしか感じないんですよね。
そんな本音を押し殺しつつ、おせちは日本人が絶やしてはならない食文化だとか、お正月にはうちの味を、とか試行錯誤して売りまくる訳ですが、
よほど儲かるのでしょう、今やコンビニ、スーパーだけで無く、回転寿司屋さんでもおせちを売ってます。
私もかれこれ10年程この業界でおせちを売ってますが、はっきり言って、もう終わりにした方が良い様な感じがします。
まず、おせちはそもそも、家庭の女性達を家事から解放する為に、正月三が日何も作らなくて良い様に始めた作り置きの文化です。
ところが、今や、正月営業はレストランもコンビニも当たり前で、作り置く必要すらありません。
しかも先程お話しした様に、わざわざ1万円のおせちを夫婦2人で買う位なら、よっぽど外食で贅沢出来ます。
「縁起物だから」の反論はあるでしょうが、会社は本音ではそんな事思ってません。「儲かるから」売るわけで、儲けがなければ何処だってやりたがりません。
しかも大体のお客さんは取引業者か、従業員だったりします。
特に従業員にノルマを課すお店は多い様で、その行為がブラックだと問題になってるのが現状です。

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中にはちゃんと、価格以上の価値あるおせちを取り扱ってる企業もある様ですが、それにしても必要の無い慣習を押し付けるのはどうなのかなと思います。
年に一度のこのイベントでなんとか稼ごうとせこい事を考えるぐらいだったら、その時期はむしろしっかり休んで、毎日の商品をしっかり磨く方が長い目で見れば健全な様な気がしてます。
それでも出来合いのおせちを、学生バイトに「家族、親戚に売ってこい」って言いますか?

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