飲食店クレーム 大丈夫と言わせたい客と言いたく無い店長

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「この子、これ食べても大丈夫ですよね。」

「一人当たりこれぐらい予算を見てれば大丈夫ですよね。」

「このコースなら、年配の方でも大丈夫ですよね。」

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予約受付や、オーダーのやり取りで、良く聞かれるのがこの「念押し」トーク。それ自体に特に悪気が無いのはわかってるし、心配性な日本人的には誰かの太鼓判が欲しいのもわかります。

ですが、事が終わって何かしらの不満、不具合があろうものなら、

「大丈夫って言ったじゃないか!」

「こっちはそちらの言い分を信じて注文したのにこれじゃ詐欺だ!」

と理不尽な怒りをぶつけてくる方も少なくないので、こちらとしてもそう簡単には、「大丈夫ですよ。」とは言えないつらさがあります。

世間の流れなんでしょうね、だからでしょうか、お店のメニューやネット上の商品紹介を見ていると、

「写真とはその日の入荷状況によって内容が変わる場合がございます。」

「アレルギー対策について、同一箇所で調理している為、一部成分が混入する可能性があります。

「こちらの食材について、生食の場合体調不良を引き起こす場合もございますので、御心配な方はご注文をお控え下さい。」など。

飲食ばかりではなく、PL法がスタートしてから家電に関してもとんでもなく分厚いマニュアルというより注意事項の列記が付随するようになりました。

こちらとしては、確かに調理提供するのはこちらの責任ですが、注文する前に、お店も商品も選べるのだから、何があっても自己責任でお願いしますと言いたい所なのですが。

飲食の場合、数々の念押しトークの中でも一番気を使うのが、アレルギーや、最近話題の宗教的禁止食材、有名な所ではイスラム教系の「ハラルフード」系の念押しですね。

アレルギーについては重篤なものになると、健康被害どころか直接生死に関わる事例もありますので、安易にこちらも「大丈夫です」とは絶対に言えません。

むしろ、それほど危険な症状を引き起こす可能性があるのであれば、きっぱりと「出来ません」と答えるしかないのが現状なのですが、大体アレルギーを持っている人が直接予約をするわけではないケースですと、その危険性を認識していないのか、

「いやいや、それを使わなければ大丈夫ですよね。」と、軽く考えている割には「ですよね。」とこちらに同意を求めてくるのがとても怖いです。

うっかり例えアルバイトが「大丈夫です」と言ってしまえば、そのあとなにかあったら確実に店の責任になってしまいます。

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宗教的な禁止食材については、日本人にはその概念が余り無いので軽く考えられがちですが、厳しい戒律を自らに課している部族になると、我々からすれば「たったそれだけ」の喫食ですが、当人にとって見れば、神に対しての最大の侮辱で、もう天国には行けない、時が経ってももう取り戻すことが出来ない、と決して許してはくれません。過ぎた事実は精一杯の謝罪でも、金銭でも解決できないのです。でも、こちらとしては一言言わせてもらいたい。なら店に来ないでと。

そんな飲食店を追い詰める、「アレルギー」と「宗教的禁止食材」についての実際に経験したお話を次回からさせて頂ければと思います。

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