飲食店の現実。祝オープン10周年!ですけどここから始まる修理地獄その2。厨房機器がかなりヤバイ。

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さて、今回は前回に引き続き、10周年を迎えてあちこち老朽化し始める、店舗設備のお話です。

 

店舗設備のうちなんと言っても一番よく壊れて、また修理費用がかかるゾーンといえば、やっぱり調理場でしょう。基本的に全てがプロ仕様、家庭用のそれとは違い、耐久性を重視して造られておりますが、それでも寄る年波には勝てず、すこーしずつ消耗して行き、大体10年を越える頃、あちこちが壊れ始めます。使用頻度、メンテナンスあるなしで変わりますが、もう10年を待たずに壊れているものもあるかもしれませんが。

 

冷蔵庫、冷凍庫、温蔵庫、食器洗浄器、湯沸かし器、ガステーブル、電子レンジ、スチームコンベクション、フライヤーなどの保存、調理関係機器。炊飯器や米砥ぎ機なんて導入している所もありますよね。

 

このほか、排気ダクトに油が溜まったり(放置するとビル火災に繋がります)、グリストラップ詰まり、床のタイル割れなどの設備関係、水道蛇口、排水パイプなどの割れ、詰まり等の水廻り、ガステーブル関係と数え上げればキリがありません。

 

で、これらが次々壊れ始め、それぞれ業者さんに修理を頼もうものなら、間違いなく10万単位でどんどんお金が飛んでいくこと請け合いです。しかも、そのほとんどが自分で修理する事は不可能といっていいでしょう。

 

勿論、水道の蛇口交換、パイプつまりぐらいなら何とかなります。同じものをホームセンターで購入して取り替えるだけですから。ただ、それ以外のところ、例えば冷蔵庫の温度センター交換とか、温蔵庫のヒーターユニット故障、電子レンジは基本的に素人が中を開けてはいけません。ガス廻りも勿論です。下手すれば大事故に繋がります。

 

しかも、一つの機械にはいくつかの機械が入っているので、例えば冷凍庫の温度センサーに不具合があったので、交換したその翌年に、冷機を回すファンモーターが故障する、なんてこともよくあります。

そして、何が悲しいかって、こればかりは修理を依頼するしかない、と言うことなんです。新しいものを買うにも、買う場合は100万円単位です。修理代と比べ物にならない出費です。中古もあるにはありますが、状態の良いものは基本的に高いです。一番良いのは閉店する店からタダ同然でもらうことなんですが、そうそうそんな偶然、私はありましたが無いですよね。ちなみに、閉店時にテンポスバスター系に機器の売却をしようとすると、かなり足元を見られるので注意です。ほぼタダ同然で買い叩かれます。それだったらオークションやメルカリで引取りで格安で売った方がマシです。

 

対策は無いのですが、例えば、冷蔵庫のフィルターをこまめに掃除するとか、エアダクトには使い捨ての紙フィルターを設置するとか、意外に皆やらないのが、冷凍庫、冷蔵庫のゴムパッキン、しばらく使うと硬化して割れ始めます。これを放置しておくと、冷機漏れが始まり、冷蔵庫の冷却機能に多くの負担がかかるので寿命が短くなります。

また、スチームコンべクション、製氷機、湯沸かし器など水道が直結しているものは、その機器の前の水道に交換式の浄水器を取り付けておくだけで寿命がかなり延びます。私はこれをやらなかったために、機器の中で水道のカルキ成分が結晶化し、10年持つ機械を10年間の間に5回も修理した苦い過去があります(その金額で新品が買えました。温蔵庫。)。

 

でも一番の対策は、やっと機器のリース、ローンの支払いが終わったと油断するのではなく、それからのいろんな修理代を、そうですね、売上の1%くらいはストックして予算を組んだほうがいいと思います。

 

それでは今日はこの辺で。ご来店有難うございました!

 

 

 

 

 

 

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