やっと終わるよ地獄の忘年会シーズン。そしてGOTOトラベル一時停止。GOTOイートも自粛要請スタート。もう店を休みたいという現実。

2020年12月28日

こんにちはいらっしゃいませ!当ブログにお越しいただき誠にありがとうございます。

さて、新型コロナの感染拡大によってもたらされた忘年会自粛ムードのおかげで、居酒屋系飲食店のほとんどが頼みの綱としていた12月の忘年会シーズンが閑古鳥で終わろうとしています。

街を見ていると結構入っているような店でも、席は間引いて営業していたり、2回転目、3回転目の席の利用が無いため、前年の売上なんて望むべくもない状況の店がほとんどです。

その、売上が上がらないといった意味で地獄の12月、28日からさらに追い打ちをかけるようにGOTOトラベル事業が全国一斉停止しました。これで県外の観光客やビジネス客がクーポン片手に豪華な食事をするシチュエーションは無くなり、さらにとどめを刺すようにGOTOイートの食事券の新規発売の停止、2020年12月28日~2021年1月11日までの期間、GOTOイートの利用を控えるような呼びかけを始めた自治体もあります。(ちなみに私の住んでいる宮城県では県から早速GOTOイート食事券の利用を控えるようホームページで要請がありました。

詳しくはこちら

もう、緊急事態宣言など出さなくても、十分客が来ない状況にもなりましたし、うちもそうですが、大部屋のある居酒屋系の飲食店はもはや、「年明けから休業」の選択肢を選んだほうが賢明な展開になっています。

なら、テイクアウトに力を入れろという声もネットでは聞かれますが、正直焼け石に水です。テイクアウトでは接客などのサービススタッフは確かに削減できますが、しょせんつい最近始めた外販、スーパー、コンビニの総菜と比べればよほど突出した商品でなければコストパフォーマンス面で勝負になりません。それもそのはず、スーパー、コンビニの総菜は飲食店の数十倍のスタッフが同じく数十倍の経費をかけて開発されており、一店舗の調理スタッフが数人で作った商品では勝負になりません。

そもそも、スーパー、コンビニの商品の原価率は50%近く、飲食店の料理は30%がせいぜい。しかも大手スーパーはその購買力で仕入れ原価を下げることが可能ですが、一店舗の仕入れ力ではそれもかなわないのです。

あくまで、飲食店では料理、サービス、雰囲気が合わさって初めてその価格の商品になるので、そのサービス、雰囲気が欠けた状態では割高な商品にしかなりえないのです。

しかも、同時に売れるべきドリンクも売れないのです。これでは単価も上がりません。

飲食店はやはり、店に来てもらってその店の雰囲気や気の合う仲間、ビジネスの相手、家族、そういった間柄で過ごす時間に提供価値があるのは否めません。

改めて、飲食店は「料理だけではない」それ以外の付加価値で商売していると感じさせられる一年でした。

2021年、どのような年になるかはわかりません。ただ、やはり飲食店がするべきことはやはり、いつか皆がコロナ終息して以前のような食事空間を楽しめる日が来ることを信じて、今はひたすら休業補償助成金をフルに使ってスタッフの生活を守りながら、その時が来るのをじっと待つのが一番いいような気がします。中途半端な営業するならむしろ、休んでいた方がマシです。

それでは今日はこの辺で。本日もご来店ありがとうございました!