飲食店あるあるイベントその4 料理教室

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さて、今回はまた失敗したイベントです。

「料理教室」

です。

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この手のイベントの素晴らしいところは、外部の人間を誰も呼ばないので、割と気を使わなくて良い、と言うメリットもありますが、逆に、それ故に集客に真剣になれない、と言うデメリットもある訳で。今回はまさにその通りになってしまったと言う話です。

ある日、突然上司が店舗視察に来たかと思ったら、

「この店で料理教室をやったらいいんじゃないかな?」と、どうやら「日経レストラン」的な情報誌をコピーしたものを持ってきました。

それによると、とあるお店では定期的にシェフによる料理教室を開いていて、それで新しいもの客層の獲得に成功している、とは書いてありました。

確かに、当店の来店客層は大半がお勤め人ばかりで、新しい客層を何とか獲得できないか、と日頃頭を悩ませていました。料理教室のアイデアもなかった訳ではありませんでしたが、過去に前任の店長が同じイベントを試みて、人が集まらず挫折した歴史も知っていたので、二の足を踏んでいました。

「前回はちゃんと告知がやりきれていなかったから失敗したんだ」

と、上司もやたらとそのイベントを押してくるので、それならそうかも、と、面倒くさがる料理長を説得して、イベントが立ち上がりました。

価格自体はとにかく来てもらいやすくする為に、ランチの平均単価の1000円ジャストに設定しました。

ただ、まさかピークタイムにやる訳には行かないので、土曜日のアイドルタイムに行うことにしました。

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最初の内容は、和食の定番ですが、海老のしんじょう揚げを手作りする、と言う内容にしました。流石に参加者を調理場に全員入れる訳には衛生的に不安なので、

調理手順については調理長が説明しながら、カウンター越しに目の前で調理するスタイルに決定しました。そしてその後、その料理が入ったメニューを提供する、と。

そして、集客活動がスタートしましたが、まぁ、ポスター、パンフレット、誰一人興味を持ってくれません。それもそのはず、普段料理をしない人達が客層の多くなのですから。

結果、当日になって集まったのは2人だけでした。料理長から、これはやる意味があるのか?と疑問を投げかけられました。

いや、やる意味はあるのです。ただ、身内がイベントの主役という事で、集客する側が今ひとつ本気になっていなかった、という反省だけが残りました。

何事も本気でやらないと、仲間にも失礼。というお話でした。

ちなみに、その料理教室のイベントは黒歴史として闇に葬られましたとさ。

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