飲食店あるあるイベントその3 賞味会系

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飲食店のイベントでポピュラーなものと言えば、極め付けは、生産者、酒蔵、食材をテーマとした賞味会イベントでしょう。特に地産地消をうたっている業態や、お酒を扱うお店では最近結構見かけるようになりました。

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当店でもとくに地酒をメインに扱っているので、取引先の酒屋の紹介で、地元の蔵元を呼んで、その季節のお酒と料理の賞味会をやる事になりました。

前回のフラワーアレンジメント、演芸のイベントの失敗が頭にあったので、今回は失敗する訳にいかなかったので、イベントで出す料理云々よりも、まず、イベント自体を成立させる人集めを重点的に行いました。

ネットによる告知、SNS もこの時初めて導入しました。店には宣伝用のポスターを自作し、パンフレットも自店で作りました。

来店して頂いたお客様にも、従業員総出でお声がけをして、とにかく人集めに奔走しました。

ところが、労力に反して全く申し込みは常連様が数名集まっただけで、このままではまたイベント失敗の予感が頭をよぎりました。

ちなみにこの時お呼びした酒蔵は全国的にはそれ程有名では無いものの、県外から来られた方には自信をもって勧められるほど品質はしっかりしていて、長く地元の方々に愛されている酒蔵でした。

それに、厳しい集客状況を途中でお伝えしても、

「まだまだ我々も知名度不足ですねー。でも、お客様が少ししか来なくても、全力でやらせて頂きますから。それに少ない方が、お客様と一杯話せますしね」

と、優しい言葉をかけて頂きました。

ここまで、謙虚に真摯にイベントに向き合ってくれた方々はいなかったので、何とか彼らの思いに応えようと、取引先の業者や、昔働いていた従業員にも協力をしてもらい、イベント当日、定員の30名にやっと届きました。

イベントの方は蔵元さんがサプライズで持ってきてくれた秘蔵酒の数々のおかげで大いに盛り上がり、それに合わせた料理も好評のようでした。

イベントが終わり、蔵元さんと「またやりましょう」と固い握手を交わし、スタッフとも喜びを分かち合っていると、いつのまにか泣きそうになっていました。

その後、このイベントは年に三回行われて、その都度、イベント自体のリピーターも現れ始め、段々集客に苦労しなくなりました。

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思うに、イベントの立ち上げで大事なのは、

1、基本人は集まらない。

最初の苦労、集客に関しては、集まらない事が当然位に思っていないと心が折れます。

2、どっちが集客するのかを最初に決める。

誰が集客するのかを最初に決めなきゃいけないです。一番まずいのが、お互いに相手が集めると思ってるパターン。私はこれで何度も失敗しました。

3、お店の全員を巻き込む。

お店のスタッフ全員を巻き込む事がとても大事です。特に店内には、無関心なスタッフがいると、集客熱が冷めるので、常に集客状況と目標を朝礼などで伝えましょう。

さて、飲食店に関わるイベントの経験談をお話しさせていだだきました。どちらかというと、失敗談で、もう少し上手くやってるお店は山程ある様なんですけどね。

それではまた。

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