飲食店永遠の敵、ゴキブリ。
お店によっては出現時にさすがにお客様の前で、
「店長!ゴキブリが出ました!」
とは言えないので、いろんな呼び方で呼ばれてるようです。
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太郎、花子様
五木様(いつきと読みます。別の読み方にすると…)
ジョージ
などなど。
前の店では何故か「新型」と呼ばれてました。
新型➡︎ニュータイプ➡︎ガンダム➡︎G➡︎ゴキブリ
が、由来だとか。わかりにくいなぁ(笑)。
今の店では有難い事に繁殖していないようなのですが、一度繁殖したら根絶は不可能と言われている位、凄まじい生命力と、繁殖力を有してます。
このゴキブリ、勿論あちこち這い回るので、衛生的に良くないのは勿論のことですが、小さい個体だと料理に異物混入する事もあり、万が一そんな事になったら、お客様の悲鳴と怒号がお店に響き渡る事請け合いです。
そして何より、あの姿が人間にとって生理的に無理!な訳で、どうも人間は何処に目があるか分からない生き物は本能的に嫌悪感を抱くようです。
しかも、殺虫剤で仕留めると、最後の抵抗なのか、1番気持ち悪い腹側を上にして死ぬんですね。
種類は色々あるようですが大体飲食店で発生する個体は、チャバネゴキブリと呼ばれる2、3㎝位の飛ばないタイプが殆どです。
雌が卵を産むのですが、一つの卵から2、30匹ほど子ゴキブリが帰り、一月もすればその個体が更に子供をつくり…と、爆発的に増えていきます。
そして、飲食店には食料と隠れ家、一年中快適な温度と、繁殖に適した環境が溢れているので、生活の場としてはうってつけの様です。
よくある隠れ家としては、冷蔵庫の機械部分や、食材庫の中です。常に丁寧に掃除されてる客席側にはまずその巣が作られる事は稀なのですが、逆に言えば、客席側に出るようになったら、それはバックヤードの住処が満杯になったから開拓に出ている可能性があります。と、言うことは、もう爆発的な繁殖が始まってるという事ですね。
こうなってしまうと、最早素人では対応出来ません。いくら薬局で殺虫剤を山程買い込んでも、せいぜいごく一部の数十匹を殺すだけで、その他大勢は何処かではないまた繁殖を繰り返します。
コンバットとか、ホウ酸団子的な、食べた個体とその個体が巣に戻った際に、体内から出たフンやらを食べると連鎖的に巣のゴキブリが死ぬ、というのもありますが、それでもせいぜい何個かの巣の中の数匹が死ぬだけで、死んだ数より生まれてくるスピードにすぐ追いつかれます。
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かつてわたしも何とか根絶しようと、コンバット、ゴキブリホイホイ、ゴキブリ専用の殺虫剤など、それはそれは大量にドラックストアで買い込んで、毎日の様にゴキブリの大量虐殺を繰り返しました。冷蔵庫も毎日動かしては機械内部にまで殺虫剤をふり、帰る前には床を這いまわれないように、ハイターを調理場の床一面に蒔き、バックヤードには隙間という隙間にコンバットが設置されました。
苦労の甲斐あって、しばらくすると全く姿を見かけなくなりました。
人類の勝利を噛み締めていると、1週間ほど後に、奴らがまた現れました。
さすがに私も心が折れ、「プロ」を呼ぶ事にしました。
続きは次号で。
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