働き方改革。歓迎しているのは実はネットのコメント欄だけ。

こんにちは!当ブログにご来店いただき誠にありがとうございます。

さて。某回転寿司のトップチェーンのスシ○ーさんが突然の店休日を公表しました。ショッピングセンターに入ってない店舗を除いて全国一斉にお休みするようで。

このニュースにはネットの中では歓迎的なコメントで埋め尽くされてますね。「飲食店が年中営業する必要は無い。」とか、「従業員の事を売上よりも大事にするなんて素晴らしい!」と絶賛のコメントの多い事多い事。私から言わせてもらえば、定期的な店休日でも無いのになんでそこまで褒め称えるのやらと言う気持ち、いや、世の中の飲食店の店長さんは同じ事を思ったでしょう。

今や飲食業は空前の人手不足。本当に求人をかけてもさっぱり集まりません。それでも求人広告を出さない事には人は集まらないので、求人広告を取り扱う企業が無敵モードで荒稼ぎしているのが現状です。

じゃあ、毎週○曜日を休みにしたら良いじゃない!まぁそう思いますよね。ところがそう簡単な話じゃ無いんです。

まず、自宅兼店舗でもなけりゃ、店が休みだろうが営業してようが関係なく家賃が発生します。他にも月極めで払っているもの、ネット広告費、レンタル機材、休みの日だからと言ってその分安くはなりません。

他にも色々ありますが、ざっくり言うと経費的にはそんな所です。更に店休日にはこんな落とし穴があります。

それは、休みだと思われて客足が遠のく。

事で、床屋なら分かりやすく大体月曜日定休です。銀行、病院とかは日・祝ですね。では飲食店の休みは?

勿論、この曜日が、と共通しているはずもなく、その店のその会社の都合で休みが決まります。とうぜん看板やらネットで告知しますが、大体の人は気にもしません。

で、当日店の前に行ってみると、店休日の張り紙。こういった経験をしてしまうと、次からは、「今日はやってるのだろうか?また休みだと嫌だから別の店にしよう。」その店でなくてはならない理由が無い限り、無駄足を踏みたく無い理由から、他の曜日も客足が遠のく可能性が出てきます。

更に、予約がメインのお店だと、その休みの日には、来店はなくても、予約希望や問い合わせもあります。それが繋がらなかったり、留守番電話だったりすると、それだけで機会損失の可能性が出始めます。

仮に、日曜日の売上が、全体の5%しか無いから、ここを休みにしよう!と思っても、実際休んで見ると、5%以上の売上減になる可能性があります。実際、うちの会社でも試験的に店休日を週一で設定した事がありましたが、予想よりはるかに高い売上減が続き、それ以来店休日の話はタブーになっています。

飲食店はただでさえ労働環境が悪いんだから週に一回くらいは休みなよ!と、言っていただくのは嬉しいのですが、世の中そんなに甘く無いのです…。

さて、今日はこの辺で。本日もご来店、ありがとうございました!