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本当に敵いませんね、コロナ不況。私の担当している店は予約のみの対応で細々とやってましたが最早その予約も入らず、ほぼ毎日休業状態。他店にヘルプに行くにもそちらも開店休業状態。今や営業しているのはショッピングモール内の店舗のみ。
ウチの会社もどこまで耐えられるか、という所ですが、それよりもいつもお世話になっている仕入れ業者がかなりヤバイ事になってます。
酒、飲料を仕入れしていた業者も当店のみならず、居酒屋系の店舗の多くで夜の営業を縮小するなり取りやめているので売上減は凄まじく、しかもホテルなどの披露宴需要も消滅、既に3月の売上は昨年対比8割減なんて所もあるようです。
その他、食材の仕入先も、幾ら飲食店がランチ営業やらテイクアウトに力を入れようとも、店の来店数が壊滅状態ですから当然売れません。保存の利く食材ならまだマシですが、生鮮食材はそうもいきません。ただ、倉庫で悪くなるのを待つか、赤字覚悟の値下げで買ってもらうしか術はありません。店には営業の電話が何度もくるのですが…。買えないんですよ。こちらも。
まだまだ、おしぼり、割り箸、洗剤などの消耗品業者も売上減です。これらもお店にお客様が来て初めて使うものですし、腐る事も無いので仕入れる必要もありません。
まだまだあります。グリストラップ清掃、店内清掃、店が暇なので全部自分達で出来ます。しかも来店が無いので汚れる事もあまり無く、当然依頼する意味はありませんね。
さらにさらに！人手不足であれだけ去年湯水のようにお金をかけた求人広告、全く必要ありません。これからしばらく逆に仕事不足になりそうな気がするので、この辺の業者もこれから苦しいかもしれませんね。多分店頭の張り紙と口コミ、indeedの無料枠で今年一杯何とかなりそうです。
広告も今この時期、敢えてお金をかけてまで集客する必要がなさそうなので、こちらの業者も暫くは厳しいでしょうね。
後はインターネットサイトの業者、こちらは年間契約なのでこんな時期でもしっかり経費はかかります。ただ、ネット予約は激減するのでその手数料収入分、やはり減収でしょう。
安部首相が以前国会討論で、「飲食店ばかりが苦しい訳ではなく、それ以外のところも苦しいのです」みたいな事を言ってましたがこの事なんでしょうね。それだけ飲食店が止まるという事は影響があるという事でもあります。
そして、仕入れ業者達が最も恐れるのは…。飲食店の倒産による売掛け金が回収出来なくなる事態、今、まさにその危機が目の前です。
通例、企業が倒産したとなると、まずはそれまで働いていた従業員への未払い賃金が最優先されます。仕入れ業者への売掛け金清算はその後なので100%回収出来るかどうかはわかりません。ただでさえ売上が減少している今、回収不能の債権が発生したら…。
飲食店と仕入れ業者の向こうには農家、漁師、蔵元などの生産者がいます。なので我々が潰れるわけにはいかないんだなぁと改めて感じる今日この頃でした。
それでは今日もご来店ありがとうございました！
