調理人と店長の微妙な関係

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調理人、調理師、職人、コック、まぁ色々な呼び方をされますが、飲食店では、アルバイトでない、それなりの職歴と技術を持っている方々が、そんな風に呼ばれる事が多い様です。スポンサーリンク

企業によってはホール社員や店長よりも高給な待遇の人もいるみたいですね。
「当たり前だろ!こっちはプロだし、専門職なんだぞ!」
と、調理師さんから怒られそうですね。実際、そういった方々は昔気質の人がいまだに多く、ある程度経験を重ねた店長さんでない場合、少し扱いづらく、しばしばトラブルの原因となったりします。
特に、調理経験の無い店長さんにとってはこの昔気質の職人と呼ばれるタイプの従業員には下に見られる傾向があり、なかなか言う事を聞いてくれないといった問題になりがちです。
私も若かりし頃はよく、この職人さんには洗礼を受け続けたものです。とにかくホールスタッフを小馬鹿にした様な話し方と、ちょっとした事で不機嫌になり周りに当たり散らすその様子に毎日が憂うつでした。
 この関係は、建築現場における会社から派遣された現場監督と、下請け会社の職人さんとの関係と言えば少しはわかりやすいでしょうか。
 とにかく、こちらとしては仕事をちゃんとやって貰わないと話にならないので、少しでも気持ち良く仕事をしてもらえる様に、ある時は褒めて持ち上げて、ある時は雑談を絡めながら話しかけて、まぁ、その機嫌をとるのも仕事だったりします。
 時には仕事終わりに飲みに誘ったり、コミュニケーションを密に取っておかないと、いざという時にへそを曲げてそれはもうやりにくいだけの存在になりますね。
 特に店長さんは立場上、料理内容が良くない時や、会社のルールを逸脱した行為には毅然と注意しなくてはならないので、その為にも日頃のコミュニケーションは特に大事になります。経験上。正直面倒臭いです。
  私の場合、過去に調理経験もあり、年齢も40代ともなると、そこそこ上の方なので、最近は特に苦労してないのですが、後輩の新人店長達を見ていると、昔の自分の様に苦労していて、時代は変わらないな、と思います。
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  まぁ、飲食店において、テレビとか見ててもそうですが、どうもスポットライトが当たるのは常にその店の料理で、それを作った料理人がいつもクローズアップされてますので、調理人さんがホールスタッフに対して自分らが上だと思ってしまうのも無理はないと思います。
  でも、それで良いじゃない。と思うんですよね。サービスは前に出ず、さりげなくおもてなし出来れば。主役の料理を引き立てる存在に徹するのもプロの仕事かと思います。
  ただ、折に触れて、朝礼などの時に必ず言う事があります。
「料理人の料理はお客様に作らせてもらっていて、サービスマンはそれを売らせてもらっている。決して料理を勝手に作って勝手に売ってる訳じゃない」
昔見たドラマのセリフなんですけどね。
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