宴会は映画を造るようにように

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今年も忘年会の季節が始まりました。
そう言えば数年前に、東日本大震災の暗い雰囲気を打ち破ろうと「忘」年会では無くて、「望」年会、辛かった思い出を忘れるのでは無く、明るい未来を望む会にしよう!とぐるなびさんがキャンペーンを張ってました。
懐かしい話ですが、確かにそうありたいものですね。
さて、今日はうちの社長が何時も話している、宴会についての私が感銘を受けたお話です。

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いつもは、過去の自分の創業以来の栄光と苦労話で、少々辟易していたのですが、この宴会サービスの肝については為になりました。
「宴会は一本の映画だと思え、宴会担当はその映画監督だと思え」
どういうことかと言いますと、まぁ、大体面白く無い映画って、ダラダラと前置きばかりが長く、単調な流れだったりするから途中でつまらなくなって観るのをやめるか、うっかり寝ちゃいますよね。
逆に面白い映画って、導入部分から目が離せなくって、いつの間にか終わってたりする位、夢中になりますよね。
これ、宴会のコース展開でも全く一緒で、やっぱり序盤の前菜でドキドキ感を煽って、メインディッシュまでテンポ良くて、でもってそのあたりのインパクトが強くって、後はもう一度もし上がりがあって、フィナーレ頃には静かに余韻を楽しんで…。
って展開が最高ですよね。
詰まる所、前半の料理は早め早めに提供、料理内容はメリハリを付けて、コースのどこかでは、印象に残るような一品、それはボリュームでも、高級なものでも、サービス演出が伴うものでも、何でも良いので、とにかく「これを食べた!」と後で記憶に残るものを出したいところです。
2時間の宴会コースなら、最後の方に無理矢理ドタバタ感で強引なオチで終わる駄作な映画にならないように、ゆとりを持って、20分前には料理を全部出して、残り時間は余韻に浸って欲しいところです。
という話だったんですが、当たり前のことかもしれませんが、例えが上手い!って思いました。

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事実、うまくいかない宴会の殆どは序盤の料理提供が遅れ気味になって、手持ち無沙汰だからお客様は飲むしか無く、その結果コース半ばではもうお腹が一杯になるか、酔っ払ってしまって、もうなにを食べたのかも覚えておらず、最後の方はドタバタで、食べ残しだけが山のように残り、そして折角食べた物も、トイレか道端でリバース、という最悪な結末になるんですよね。
勿論お客様満足度も最低どころか、さらに経営的には、そのゴミを処分する費用、余計に出たお酒など、ロスばかりが計上される始末。
折角の忘年会、活かすも殺すも店側次第、今年も肝に銘じて、名作を撮りづけようと思います。

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