飲食店クレーム食中毒2

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それでは食中毒クレーム、まずは1件目。やや軽め。
あれは梅雨の時期、世間では毎年の定番の話題として、飲食店での食中毒事故がニュースで話題となってました。
この手のニュースが出ると、やたらとお客様も敏感になります。食べる物に気をつける様にもなり、
お腹をこわすと、何が原因だったのかをやたらと気にしたくなる季節でもありますね。
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で、一本の電話がなりました。
いつもの様に予約の電話かと思って出たスタッフの様子がおかしい。
少し青ざめた表情でこちらに近づいてくると、
「店長、先週の金曜日にここで食事をしたって言う人が、その後下痢をして、一緒に食事をした友人も同じ症状だって言ってます。店長と話がしたいそうです。」
しばらく止まる思考。
当然そんな前兆は無く、似たような問い合わせも無かったので、全くの想定外。
とりあえず必要以上にお客様を待たせる訳にもいかず、震える手で電話に出た。
電話の向こう側では50代とおぼしき男性が待っていた。
「話は聞いていると思いますが、そういう状況です。これって食中毒ですよね。」
怒り狂う訳でも、凄んでくる訳でも無く、あくまで冷静に淡々とこちらの責任を追及してくる。
私にできる事は、ただ、相手の話を伺い、症状を詳しく聞き、今後の対応の為に少しでも多くの個人情報を聞き出す事しか出来なかった。
話をまとめると、先週の金曜日に当店で食事をした後、家に帰ると夜中に突然吐き気を催し、翌朝から下痢が始まった。土日、病院がやってないので、そのまま我慢したが、翌日も下痢気味だった。そして今日、会社で一緒に食事した友人にその話をした所、同じ症状だったと言われた。
この事から、2人が共通で食べたものはこの店で食べたものしかない、という状況から、当店が原因の食中毒と結論に達した様だ。

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だからと言って、はい、その通りです、と即答で認める訳にもいかない。それを早々に認めてしまい、その事実を持って、保健所に駆け込まれようものなら、最悪営業停止になってもおかしくない。
「他にそういった問い合わせは今の所無いのですが、こちらで原因を調べてみます。今後の事については恐れ入りますが少しお時間をください。」
と、相手は納得していない状況だったが、対応を考える時間をもらいました。
食中毒クレーム対応の幕が切って落とされました。

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