飲食店クレーム食中毒1

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さて、飲食店において、宿命のクレームともいえるこのテーマ、「食中毒」
近年のニュースの通り、発生すればお店にとって一大事。
扱い方を間違えれば営業停止&トップニュース→経済的、社会的制裁→閉店
死亡事故が発生すれば大元の本社まで倒産させかねない恐怖の大事故。
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なので当然、飲食各社、衛生マニュアルを細部まで設け、対策に全力を尽くしておりますが、
相手は生もの、いや生き物。そしてあつかう側は人間。
一瞬の気の緩みをついて、それは発生します。
大きく分けると次の通り、
①大腸菌、ビブリオ、カンピロバクターなどの細菌系
②ノロウイルスなどのウイルス系
③アニサキスなどの寄生虫系
④金属片、害虫などの混入系
に分かれます。
極最近の子供が亡くなった惣菜店のケース、肉の生食に大きな制限がつくきっかけとなった死亡事故の原因は①で記憶に新しい。
某芸能人が告白したことによって、大騒ぎになったのは、③のアニキサスですね。
ノロウイルスは、その被害規模の大きさから大ニュースになりがちです。今年も小学校で数百名の被害がでました。
しかも、飲食業最高水準の衛生管理を要求される「給食センター」で。
日増しに消費者の警戒レベルも高くなり、われわれは日々、ただ、注意するしかありません。
それに伴って、やっぱりクレームも増えました。
ただ、個人的には、納得行かない部分もあります。敢えて批判を恐れずに言えば、それは消費者のニーズが生んだ事故とも言えると思います。
はっきり言って、生の魚貝に関して言えば、いくら気をつけて真水で洗っても、どこかに細菌が残っているかも知れません。しかもそれは無味無臭で、見た目にはわかりません。
ノロウイルスを含んだ牡蠣かどうかなど、食べてみなければわかりません。
ステーキだって、生に近いほうが美味いのだろうが、後で問題になるくらいなら、全てウェルダンにしたいです。
バイキングなんて衛生的に危なっかしいもの、出来ればやりたくないです。
では、何故存在するのでしょうか。
それは、「売れるから」です。
じゃあ、売らなければいいじゃないか、と言われそうですが、何故売るかと言われれば、
消費者が、「欲しがる」からです。
考えても見てください。地方に行ったら、新鮮な魚介類、食べたくありませんか?
三陸に行ったら「生牡蠣を食べたい」とおもいませんか?
ステーキは血の滴るようなレア、そしてユッケ刺し、大好きじゃないですか?
低価格で、色んな料理を少しづつ、おなかいっぱい食べてみたくないですか?
欲望に代償はつきものです。
それでも、お客様に少しでも喜んで頂きたく、飲食業の人達は、最大限の注意を払って、少しでもリスクを減らすため、日々努力を重ねているのです。
それだけはわかって欲しいです。

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そして、それにかかった手間や、経費を全部価格に反映しようとすると、さっぱり売れなくなることも。
安い店にはそれなりにその分のリスクがあるのです。
さて、話が重たくなりましたが、次号からは私自身が経験した、食中毒クレームの数々を紹介します。

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