飲食店店長の呟き。新型コロナで削減出来そうな経費に気がつく。

2020年5月4日

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緊急事態宣言

5月31日までの延長が決まりましたね。なんだかなぁ…もう。ただこのGW、休業しながら思った事は、このコロナのお陰で改めて自店の経費に向き合う時間を頂いたと同時に、よくよく考えると無駄な経費が見つかった、何て声もあります。今日はそんなお話です。

1、 求人費

かつて、去年くらいまでは湯水の様に使い込んでいました、はっきり言ってタウン○―クとかマイナ○とかからすれば、ずっとボーナスステージ状態だったでしょう。それがコロナ以降、勿論営業自粛しているというのもありますが、仮にコロナが収束しても、しばらくは外食産業のみならず、経済は厳しい状態が続くでしょう。

東京五輪もその工事はほとんど終わっているし、今年一番懸念されていたオリンピック期間中の人手不足も解消されました。

加えて、今後新規採用に後ろ向きな業界は増えるので、一時的には、いや暫くアルバイト市場は仕事不足になることが予想されます。

ここで、今まで人手不足を経験してきた強みが生きるのです。どうでしょう、かさむ求人媒体の経費を抑えようと、いかに辞めさせないか、スタッフの友人知人の紹介をどれだけ頼み込んだか!そのノウハウがここから活きる訳ですよね。じゃあ、しばらく求人費、節約できるじゃないですか!

2、 販売促進費

今までぐるな○、食べロ○、グルメサイトに毎月少しでも検索上位になろうとお金をかけて来たお店も多いでしょうが、これもチャンスです。ぶっちゃけ皆、店探しの基本はyahooかGoogleです。グルメサイトもぐるな○、食べロ○、ホット○ッパーなどの有名どころのどれかの一番安いプランに入れておけば、勝手にSEO対策されているので、「地域」×「ジャンル」で充分自店の名前はそこそこ上位に出て来ます。余程のグルメサイトのヘビーユーザーであればサイト内で探すでしょうが、もう一度言います、そんなユーザーは稀です。

これらの経費も毎月のランニングコストで、月に5、6万かかります。ここも見直しのポイントでしょうね。

3、 営業時間の見直し

休業中、改めてもう一度営業時間を考えてみると意外な発見があり、営業時間を変えてしまうなら今がチャンスです。

ありがちなのは、ランチタイムの営業を10:00からにしているケース。正直11;30からでも効率から考えればそちらの方が良い場合があります。

「いやいや、その時間にも来店がある場合があるから…。」

という場合はこの時期に売上データを見ることも大事ですが、それよりも、「空いているからその時間に来る」という考えで見直してみると、どうしてもランチを10:00台にする理由の無い予約や来店が多いことに気づくはずです。

同様に、15:00から17:00のアイドルタイムを開けている場合も同様です。「他が閉めているからここが商機なんです。」という意見もあるでしょうが、その時間帯に必要な人員だけでなく、その時間帯を働いたスタッフの休憩を別の時間帯に廻す場合、特に時給で無い固定給の社員ですが、その分余計に人件費がかかっているはずです。一度仮のシフトを組んでみて、1日ごとの人件費を、アイドルタイムを閉店した場合と営業した場合、売上とのバランスがどうか、時間のあるこの時期に見直すのもオススメです。

目安としては営業した場合の人件費増がアイドルタイムの売上の50%を超える様なら閉めた方が良いと思います。

それにしても長い事飲食に携わっていますが、正直最悪だったのは東日本大震災の時でそれ以上は無いと思っていましたが、断言できます。今回のはそれを上回るくらい最悪です。あくまで人的被害という事ではなく、経済的にですが。

ただ、このコロナによる不景気に負けてられませんよね。大変なのは自分だけじゃ無いですから。お互い頑張りましょう!

それでは今日はこの辺で。本日もご来店ありがとうございました!