サラリーマン飲食店店長流 働き方改革 その2

こんにちは。当ブログにお越しいただき誠にありがとうございます。

 

さて、前回からの続きです。店長業務の棚卸は終わりましたが、その引継ぎを、どこの誰に。これが一番の悩みの種で、予約対応、日々の献立作成、インターネットページ管理、発注、伝票入力などなど。やらせる事は命令一つで簡単ですが、毎日スタッフは入れ替わり、その都度新たに教えて、また、間違いが無いかこちらもチェックしなければなりません。そう、これが嫌だからみんな自分でやっちゃうんですよね。

 

そこで、考えました。「だったらそれ専門の作業スタッフを採用しよう!」それが事務員でした。

 

事務職はこの人手不足の世の中でも人気の職種です。多分営業や販売と比べると給与は低くても楽だと思う人が多いのか、あまりバリバリ働きたくない、という方が選びがちな職種です。異論反論はあるかも知れませんが、実際そうなので。

 

そこで、求人広告に事務員の募集を出してみると、土日休みの18時間、の条件が効いたのでしょうか、来るわ来るわの応募ラッシュ。ただ、実際に面接に来る方は、

 

「事務所でひたすら座って、パソコンと電話の前で接客無しでの仕事。」

 

と思って応募してくる方が多いので、

 

「実際は客席へのご案内や、お会計くらいはするんですよー、ホテルのフロントみたいなもんですよー。」って説明すると、離れる離れる(笑)。辞退のラッシュ。世の中そんなに甘くないのに。

 

ただ、それでも多くの中から良さそうな方を採用できました。その方にやっていただくのは、ひたすらレジ前で、

・ご案内と会計

・予約受付(ネット予約が普及しつつあるので電話予約はそれほど無い)

・伝票入力

・消耗品発注

・予約表、献立の作成(エクセルとかで)

・請求書、旅行会社とのやり取り。

・店内掲示物作成

 

これらをひたすら毎日。最初は不慣れなこともありますが、なにせ毎日同じ人がやるのでだんだん、しかも急速に慣れていきます。当初考えていた、色々なスタッフにやらせるよりよっぽど効率的で、かつ、各スタッフは自分の仕事に集中できます。

 

えっ?じゃあ店長は何するのって?普通に接客。普通にオーダーです。掃除もするし。オペレーションの中に入っちゃいます。

 

かつては店長は全体的な指示をするのが仕事とされていましたが、実際にオペレーションの中に入ることで、お客様の表情、様子を確認できたり、作業場の問題点に改めて気づいたり、改善点や問題点をいち早く見つけることも出来ます。実際に確かにオペレーションに入ってみると、ドリンクの遅れや、お絞り交換、飲み物のお代わりのおすすめなど、サービスレベルに劣化が見られ、また、清掃方法も見直す必要性を気づかされました。

 

事務員さんには基本的に手が空いたときでも、店内のオペレーションを手伝わせることは最低限だけしかさせません。この辺をなぁなぁでちゃんと線引きしないと、

 

「最初に聞いてた仕事と違う!これじゃホールスタッフだ!」

 

なんて事になりかねませんからね。

 

「でも、事務員なんて経費的にうちじゃ無理だなぁ。」

 

という意見もあるかも知れませんが、実際には変わりません。事務員が増えた分、ホールスタッフに店長が入ればプラスマイナスゼロですから。

 

これで、私の仕事を肩代わりできる人、そしてスムーズな店舗運営が可能になってきました。後は休むだけです。さて、店長には一番大事な仕事があります。それは、「クレーム対応」です。

 

それでは今日はこの辺で。本日もご来店ありがとうございました。