飲食店店長の東北の地酒個人的素人レビュー 岩手編

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岩手の地酒

岩手の地酒、あんまり正直な所、「南部美人」「あさ開」以外はあんまり有名じゃないイメージがあります。東北屈指の米処、酒処なんですが。南部杜氏という名称もあるほどに日本酒に関しては古くから歴史を持つ国です。改めて、岩手の地酒を味わってみては。

南部美人

その南部美人です。ここの蔵元も季節限定の類とか、様々な酒米を使用したりとかでバリエーション豊かです。大体にして他の蔵元もそうなのですが、それらを全部極めようとすると、なんだかその蔵元の特徴がなんだったんだかわからなくなるので、やっぱりスタンダードなお酒でその銘柄のポテンシャルを図ったほうがいいと思うのが私の持論です。

この蔵元の一番のおすすめどころ、としては「純米吟醸」しかも通年で販売されているノーマルタイプがこの蔵元の特徴が出ていると思います。力強い吟醸香。「大吟醸か?」と思わせるくらい力強く、フルーティだけど変に甘くない。この辺が絶妙です。なんとなくワインに近い感じなので、出来れば大き目のワイングラスで味わってみてはいかがでしょうか。ワインに近いからでしょうか、珍味系よりは味の濃厚な焼肉やら、中華料理にあうイメージです。個人的な意見ですが。

あさ開

はい、そのあさ開です。全国新酒鑑評会で12年連続金賞受賞です。文句の付け所が無いですね。ここの蔵は全国あちこちの酒米を使わず、岩手県産の米を使用している所が地産地消していて好感が持てます。ただ、その金賞受賞酒はきっと美味しいのでしょう。私は飲んだことがありません。なぜなら引き合いが強すぎてうちの店にまで回ってこないからです。仕方が無いのでセオリー通り、スタンダードなお酒を試飲してみたのでした。本醸造タイプ、さて、いかに。

四合瓶でも1,000円でお釣りが来ちゃうリーズナブルさなのに、しっかりと吟醸っぽい香りがするではありませんか。これは冷より燗向きかも。多少熱めの(50℃の燗)でも風味を損なわず楽しめます。蒸しホヤのような一癖あるおつまみがいいパートナーになるかなぁ。

AKABU 赤武酒造

もともとあった酒蔵は前の東日本大震災の津波で全壊しました。ようやく数年前から20代の若手杜氏が中心となって酒造りがスタートし、最近注目の銘柄です。

味わいとしては、純米酒でも純米吟醸でも、最近流行のフルーティ系のお酒といえばいいのでしょうか、とにかく女性でも、日本酒が苦手な方でも飲みやすい口当たりが特徴のような気がします。

ただ、まだ「この蔵と言えば!」というようなはっきりとした特徴はつかみきれていませんが、酒質のレベルはかなりのハイレベルで、お酒自体の主張は強いように感じます。これくらいフルーティかつ強い吟醸香のお酒には、「生牡蠣」をあわせたいです。絶対いいマリアージュになります。ただ、私は自分で生牡蠣の喫食を禁止してるんですよね。だって万が一にもノロウイルスに感染しようものなら、2週間は職場に行けなくなりますから。

この仕事辞めたら絶対に合わせたい二人です。

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