飲食店予約のマナー

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飲食店予約のマナー

たいそうなタイトルなので、こんな事を書くと、

「お前らサービス業なんだから、客がどう予約を入れようが勝手だろうが!」

と怒りの声が聞こえてきそうですね。それはごもっともなのですが、スムーズに予約を入れることによって、当日の食事をより快適に過ごす為には、基本的な予約の入れ方も大事になってきます。

1、 ネット予約があるのならなるべくネット予約で。

昨今、ネット予約の普及でいちいち電話をかけなくても予約できるお店が増えてきました。電話番号も記載されていますが、席だけの予約や、掲載されているコースのみの通常の予約であれば、出来るだけネット予約を利用しましょう。

こちらを利用すれば、うっかり不慣れな従業員が電話に出て予約に時間がかかることも無く、予約履歴が残るので、予約した、してないなどの予約漏れによるトラブルも最小限に防げます。なにより、予約前日に予約確認の電話の変わりにメールが来るので、忙しい時間帯の予約確認の電話も来ないし、いい事尽くめです。

しかも、一部グルメサイトにはポイントが付いたり、お店によってはネット予約の特典がついてたりしますので、利用しない手は無いでしょう。

2、 電話をかける時間帯に注意。

よく、昼や夜の一番忙しい時間帯に電話をかけてきて、すぐに電話に出なかった事をクレーム入れたり、問い合わせの電話なのでしょうが、要領を得ず、長電話になってしまうお客様がいらっしゃいます。

予約受付専門のスタッフが常駐している店舗(実際はそんな店は殆ど無い)ならわかりますが、ピークタイムの電話は正直な所、目の前のお客様に精一杯で、出来れば後にして欲しいのが本音です。

ゆえにネット予約を導入している店が多いのですが、どうしても電話をかけるのであれば、お昼時、夕食時は避けて、かつ質問の要点はまとめた上で電話をかけてもらえると、落ち着いてお互いに打合せが出来て、かつ、予約漏れやアレルギー、苦手な食材などの情報の伝達漏れが防げます。

3、 席のみの予約は避けて、出来るだけ事前に料理注文を。

ありがちなのが、ビジネスシーンで、先方の好みがわからないから席についてから注文するケース。それ自体は問題ないのですが、席についてから注文ということは、そこから調理を始めます。当然料理内容や店の混雑状況によってはすぐに出てこないのは当たり前です。

にもかかわらず、先方に恥をかきたくないのか、

「早く料理を持って来いよ!いつまで待たせるんだ!」

と怒りまくるお客様は少なくありません。ですが、冷たいものを温めるにも、魚を切りつけるにも物理的に時間は頂きます。むしろすぐ出てくるのは作り置きか、レンジでチンするだけの料理くらいです。それなりの金額でそれなりのお店を予約したのであれば、ある程度の時間は覚悟すべきですし、せめてメインの料理が出てくるまでの間、時間をつなげる「サラダ」や「前菜盛り合わせ」くらいは事前に注文しておいたほうがベターでしょう。

まだまだあるので、次号に続きます。

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