飲食店予約のマナー おもてなしの心。

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さてさて、飲食店予約のマナー、続きです。

4、 要望は出来るだけ簡潔に、もてなす人のことも考えましょう。

ありがちなのが、予約の際にこれでもかと細かい要望を飲食店に求めるケース。

タコが食べられない、海老がアレルギーかもしれない、油濃いものは避けてくれ、年配だから料理は量より質で、主賓の好物は●●だからそれは必ず入れてくれ、あと、支払いについては誰々がするので先方から頂かないでくれ、それから・・・。勿論こちらとしても聞いたからには最大限要望にお答えするのが仕事ですからやるにはやるのですが、余りにも要望が多いと、

「こっちは要望は伝えたからな。何かあったら全部そっちの責任だぞ。」

という意図が透けて見えて仕方ありません。要望を言うのは構いませんが、せめてアレルギー情報については命に関わることなので確実に。苦手とアレルギーかどうかがあやふやならば、それらは使用しないようにするべきです。

量より質、などの要望はその基準が人それぞれです。お店側から提案された献立に事前に目を通し、その上で品数と料理内容を打合せするべきでしょう。

あと、これが一番多いのですが、アレルギーや、生ものが食べられない人がいるからといって、その人だけ別な献立を求めるケース。

幹事側としてみれば、その人だけ別な献立になっているで、いかにも、「私は気を遣いました」感をアピールできるのでしょうが、特別対応された側からすれば、あまり気持ちのいいものではありません。よほどの大人数でなければ、全員同じ献立にするのがスマートでしょう。特別にアピールしなくても、事前にヒアリングしていれば、相手には「気を遣ってくれたんだ」と気持ちは伝わるはずです。

5、 予約確認は前日までに店から連絡を待つのではなく、自分で。

これって割と当たり前のことなんですが、長年の経験から言うと、出来る幹事さんは必ず自分から3日前には確認の電話が来ます。その度にさすがと思わざるを得ません。

実はこれが一番重要で、何百分の一の確率で、客、従業員のどちらかのミスによる、「予約漏れ」「予約し忘れ」は発生します。当日それに気づいて店の入り口で怒りまくっても最早どうしようもありません。やはり実際にその「出来る幹事さん」に話を聞くと、

「以前先輩が自分の予約間違いだったにもかかわらず、予約が入ってないとお店の人間にキレまくり、接待の相手に対して大恥をかいた経験があります。結局は別の店を間違って予約していたからなのですが、前日確認の電話がかかって来ても、店の名前を確認しなかった先輩が悪いし、第一予約するにもされるにも、人間がやることだからね。ちゃんと事前に確認するのがビジネスの基本だよね。」

だそうです。こんな幹事さんには、いつまでも常連様でいて欲しいと願いますので、プライベートで来店された際には何かしら一品サービスしたくなりますよね。

以上が飲食店の予約のマナーでした。多少、上から目線に感じた方もいらっしゃったかもしれませんが、ご容赦いただければ幸いに存じます。

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