飲食店の現実。人材流出時代の影。

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御無沙汰してます。当ブログへご来店頂き誠にありがとうございます。

しばらくほったらかしにしていたこのブログですが、それなりに理由があります。

毎日休みなく朝から晩まで働かなくてはならなくなったため、初老の私には家に帰ってからパソコンに向かう(とは言っても愛機は今時iPad3ですが)元気が無くって…。

なんでそんな事になったかというと、そこがサラーリーマン店長の悲しい性、チェーン店ならではの恐怖、人材流出による人員不足を埋め合わせる為に身を切らなくてはならなくなりました。

とは言っても自店の人材がいなくなった訳ではなく、今回は他店の社員が退職した為です。街の中心部から少し外れの方にある姉妹店なのですが、そこの副店長のポジションの人間が突然退職しました。

理由は、他の会社の方が待遇が良いから、というシンプルな理由です。

会社側はその姉妹店の店長に対して、部下へのコミュニケーションが足りなかったからじゃ無いかとか、人間力が足りないからだとか好き放題言ってますが、私から言わせればそうではなく、その副店長は既に30半ば。よそのファミレスとかであればとっくのとうに店長を任せられるくらいの年代で、しかもそれなりの知識も考え方も出来てた逸材でした。

本来であれば、新店舗が立ち上がり、その店に既存の店長の誰かが着任し、その空位を彼が埋めるであろう展開なのですが、何しろ良い物件があっても人が集まりません。それでなくても年々上がる世間の平均時給。既存店も以前の様に利益を出せません。今後の見通しも厳しいと言わざるをえないでしょう。

結果、会社としては新店舗拡大に進まず、役職が固定化してしまっているので、上に上がるには、既存の店長が失脚するか、本部にでも行ってくれないと昇進のチャンスが無い状態でした。

そんな状況に、家族もいる彼は一つの決断をしました。転職です。 

自分を店長として迎えてくれる会社に移ることを決断したのですが、私が彼の立場でも当然考える事なので不思議には思わなかったですし、会社側が喚く、現店長の人間力云々の指摘は全くもって的外れとしか言いようが無いと思います。

さて、そんな自身の右腕とも言える副店長を失い、かつ、副店長を慕っていた数人のアルバイトにも辞められて、その店の店長にとって、「全く休めない」という地獄の日々が続いておりました。

こうなると、会社からの命令は、

「各店の店長に告ぐ、自店からそれぞれ応援要員を派遣し、この状況を改善せよ。」

と、きたもんです。

ところが何処の店も人手不足でギリギリ自店の休みを回している状況。そこで比較的余裕のあった私の店が応援要員代表としてヘルプに行く事になったのですが…。

そこに待っていたのは、行かなきゃ良かったと思えるほどの地獄が待っていました。

続きは次号で。本日はご来店頂き誠にありがとうございました。

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