飲食店の救世主にはならない?ドタキャン防止システム

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「ドタキャン防止システム」

ドラ○もんの秘密道具みたいな名前。説明すると、

1、 予約客が飲食店の予約を無断キャンセルする。

2、 飲食店が「ドタキャン防止システム」にその顧客の電話番号を登録する。

3、 その顧客の電話番号はブラックリストになり、会員はいつでも参照できる。

つまり、その電話番号の予約は、危険客として拒否できる。

うん、これだけ聞いても、「使えない」要素満点ですね。まず、

1、 いちいち予約を受けるたびにその電話番号を検索するほど暇ではない

そりゃそうです。ごもっとも。

2、 ドタキャンする客の電話番号の登録数がどれほど?

まず、現時点でこのシステムに登録している店舗は全国でまだ100店舗未満。全国で、って考えるといないに等しい。当然登録数も無いに等しい。増えるのはこれからだけど有効になるのはいつのことやら。

3、 客からの同意を得ずに電話番号を別の目的に使うって個人情報法的にどうなの?

違法うんぬんの前に、事前説明はキャンセル料の説明と同様必須。でもそれを客に伝える勇気は・・・自分には無いです。そんな事言ったら怒られそうだもの。

4、 運営母体が怪しい。

「全日本飲食店協会」とか言う所が運営しているらしいのですが、登録料無料、年会費無料のこのシステムをじゃあどうやって運営するの?そう考えると登録した電話番号のセキュリティって・・・。怪しくて使えない。

と、否定的なことばかり並べてきましたが、ネットで調べてみても、似たように否定的な記事が多いですね。皆同様に思っているからこそ登録店舗が伸びないのでしょう。

ただ、個人的には唯一このシステムについては存在価値があるので、あとは利用の仕方だけだと思います。それは、

「キャンセル抑止力」

だれだってブラックリストには載りたくないだろうし、こういうシステムがあると分かれば無断キャンセルをしなくなると思います。店舗側でも登録しても別に運用する必要は無く、国内の「ほとんどの飲食店」が登録だけはしている状態になればその抑止力は絶大です。事実想像してみてください。自分が飲食店を予約できなくなる状況って、

・ビジネスシーン→接待のセッテイング、忘年会等の職場の幹事が出来ない。

・結婚→顔合せ、結納のセッテイングが出来ない。

・プライベートシーン→デート、誕生日、家族での食事会の予約ができない。

どれをとっても社会人にとって致命的で、クレジットカードが使えないよりある意味恐怖ですよね。

なので、このシステムは、別に運用されなくても、登録店舗が多い事実だけで、世の中の無断キャンセルを駆逐するいい手段になると思うのですが。

ただ、これからネット予約が全盛になると思います。わざわざこんなシステムを使わなくても、名前と電話番号だけで過去の予約履歴も蓄積されていく世の中ですので、無断キャンセルの履歴も当然残ります。と、なれば過去の無断キャンセルのお客様に事前確認の電話をするでも、2回目以降は予約禁止にするでもいくらでも対策の使用はあると思いますけどね。

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