飲食店、常連様と呼ばれたい。

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さて、あらためて、今回は’常連様’についてです。

常連客の流儀

「よう!そこのわけーの!」で始まるどこかのCMではないですけど、どこかのお店の「常連客」と呼ばれたいときはありませんか?

颯爽と友人を連れて店に入ろうものなら、

「あ、どうも●●さん。いつもありがとうございます。」

なんて、会う従業員全てが自分に一目置いてくれます。それが全国どこにでもあるお手ごろチェーン店ならあんまり意味はないでしょうが、ちょっとグレード高めの所なら、「出来る男(女)」感が全開で相当の優越感を感じさせずにいられないですよね。

でも、「THE 常連客」、ここまで来るにはなかなか大変、だと思っている人がほとんどでしょう。当たり前のことですが、1,2回店に来たレベルでは到底そのステイタスは手に入りません。

それでもある程度裕福な方々は、ちょっといい店を見つけると、「常連客」のステイタスを手に入れるため日々努力します。

逆に捉えれば、お店側がその辺を汲み取って、「常連様」扱いしてあげると、そのお客様はそれからヘビーローテーションのリピーターに成り代わる訳で。

では、どうやったら常連客になれるのか、これはお店によって様々ですが、基本的な要素は次の通りです。

1、 店長と仲良くなる。

2、 週に1度は顔を出す。

3、 1人のときはなるべくカウンター席にすわる。

4、 出来るだけ従業員と話をする。(しかしあくまでそこそこに)

5、 自分の好物(パターン)を見つけて、繰り返しそれを注文する。

6、 あんまり偉ぶらない。

と、ざっと言うとこんなところでしょうか。

まぁ、勿論、「店長と仲良くなる」のは一番の近道で、そこさえしっかり押さえれば、必然的に他の従業員ともコミュニケーションを取れるようになるので、ベスト、かつマストとも言えます。

こちらとしても、一人でも多く常連様を作りたいので、出来れば積極的に話しかけてくれればありがたいです。名刺交換なんて一番の近道でしょう。

2,3の週に一度の来店や、カウンター席に座る、なんてのは基本的なところなのですが、ただ席に座っているだけではこちらとしてもアプローチしにくい所です。お客様によっては、「必要以上に話しかけて欲しくない」人もいますから。

なので、出来れば、誰でもいいので話しかけて欲しい所です。

5の「同じものを頼む」というのは意外と効果的です。こちら側としては、出来るだけお客様の趣向を知りたい所なので、同じものを頼んで頂ける、と言うことは、それだけそのメニューのファンであって、こちらの「お客様の嗜好を知りたい」と言う願望に合致するので結構効果的です。同じパターンが繰り返されれば、

「今日はいつものでよろしいですか?」と言いたくなっちゃいます。

6の偉ぶらない、と言うのは結構大事なことで、常連様であるからこそ、自分の立場だけでなく、お店の事情も察して欲しい一面があります。

「いつも使っているのに、今日は店長の挨拶がない」

「いつも使っているのに、今日はサービスの一品がない」

「いつも使っているのに、忙しいそうだからか、自分を構ってくれない」

この辺のご理解で、「素敵な常連様」と「いつも来る迷惑な客」が分かれます。

こちらも商売なので、全てのお客様を大事にしなくてはなりません。そこで、「常連様」と呼ばれる人達は、

「自分たちは後でいいから!」

と言ってくれます。非常にありがたく、だからこそ、このお客様を大事にしようと思います。

その辺を履き違えて、常連なんだからもっと丁重に、こっち優先で扱えよ、と言うスタンスでは、お店に認められる常連から遠ざかり、お店の印象としては「しょっちゅう来るクレーマー」の扱いに変わります。

実は「クレーマー」と「常連客」は紙一重です。どちらもお店の事を思って、言いたくない忠告などをしてくれるので、やはりそれは大事にしながら、一人でも多い常連客の育成につとめるべきだと、私は思います。

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