飲食店の閑散期のシフト組み

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新年会シーズンもそろそろ終盤。

もう、稼ぎどきもひと段落。

さて、体感的な忙しさはさて置いて、人事売上の方は如何でしょうか。

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サラリーマン店長の殆どは、この人事売上という数字に振り回されるのですが、簡単に説明すると、売上÷労働時間で算出される忙しさの目安、と言えば分かりやすいでしょうか。

一般的に3,000円前半以下なら労働時間はのコントロールが上手くいってない状態で、3,000円後半ならまあまあ、4,000円台で上手くコントロールできてる状態で、5,000円後半以上ならよっぽど忙しいか、まともなサービスが出来ていたか心配なレベルです。

この数値は単日で測るものではなく、数週間の平均で意味を持ちます。超繁忙日は店の規模の関係で使える労働時間に限界がありますので、労働時間は最大値で高止まりする為に人事売上は6,000円台でも余裕でお店は回ってたりします。

逆に超暇な営業日でも、最低限置かなくてはならないスタッフ数値ってのもあるので、人事売上が2,000円台でも仕方ない日もあります。

この浮き沈みを数週間で平均値を取ることが大事なのですが、勿論、人件費とは人事売上で単純に比較出来るものではなく、社員の様に労働単価が高い場合は人事売上が4,000円台でも利益を出せなかったりする場合もあります。

ただ、それでも店の忙しさや、一人にかかっている負担、お店の営業効率を比較する数値としてはまだまだ有効な様です。

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さて、新年のシフトですが、自分の経験と、同僚の若手の店長のシフトを見ると、一年の中で一番コントロールが崩れる時期の様な気がします。

一番の要因は、年末までの忙しかった記憶に引き摺られ、ついつい人員が少しづつ多くなってしまうパターン。

たまに他の店にヘルプとかで出向いたりするのですが、なんでこの入店状況でこんなにスタッフが?という場面に出くわします。

そこの店長に話を聞くと、

「忙しくなるかも知れないから」と明らかに余剰な人員を配置したり、

「忘年会シーズンに向けて人員を増強したけれど、年が明けて暇になっても、彼等のシフトを減らすに減らせなくて…」

などの理由がある様です。

ただ、忙しくなるかも、と言っても前年のデータはしっかりあるはずで、そこから昨年までの売上の前年比傾向を見れば、大体どれぐらいの忙しさになるかは、自ずとわかるはずなんですが。

他にも、スタッフのシフトを減らすわけにはいかないからと、ついつい多め多めのシフト運営になりがちです。

ただ、これからの閑散期をどう乗り切るかで年間の収益は大きく変わります。

「締めるときは締めて、使うべき時は最大限使う」

遥か昔に聞いた、人件費に関する普遍の名言です。

多少大変ですが、この時期は、いかに少ない人員でサービスを維持しながら、より効率的なオペレーションの開発できるかが、一年で一番客足の遠のく時期なので、しっかりと労働時間のコントロールに励みたいと思います。

取り敢えず、人事売上4000円台を目ざしたいと思います。

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