悲しい現金事故 3

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さて、レジから現金が無くなる、しかも仲間の手によっての可能性が…。の続きです。

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やはり、数日後、待っていたかのように同じ事が起きた。しかも今回は10,000円だ。だが、おそらくこういう日が来るのではないかと、前回と、前々回、当日のシフトを確認しながら、「共通の」出勤者と、レジに関わった、「自分以外」のスタッフをチェックして既に数人に絞り込まれており、その日の出勤メンバーで、「共通の」出勤者は「自分以外」は一人に絞り込まれた。

まぁ、ここで前出の最初の日に呼び出したスタッフが犯人だとしたら小説みたいなんですが、全然違うスタッフでした。入って日は浅いのですが、珍しくフリーターだったので結構シフトに入っていた、レジまでこなせる将来性の感じるスタッフだったので、正直彼ではない事を祈りたかったのですが、もはや状況証拠は固まってしまいました。

勿論、天文学的な確率で、本当に重なった受け渡しミスの可能性もあります。犯人が複数犯である確率も。現場を見たわけでは無いので、もしそうなら逆に名誉棄損で訴えられる可能性もあります。

ただ、その天文学的な確率にすがるより、現実問題をどうにかしなくては、が優先されました。

一応、全員を集め、

「●月●日と、△月△日、そして本日とレジ金の不足が発生しました。確実に人為的なものであり、原因については出勤簿から特定できております。現場を目撃したとの証言もあります。残念ながら、明日、警察を呼ぶことになりますので、取り調べの際はご協力お願いします。」

店は一斉にざわつき、お互いを見合わせました。後半ははったりです。目撃証拠なんてないし、警察も呼ぶ予定はありません。ただ、こうしておけば、誰かと特定したわけでは無いので「名誉棄損」にはならないのではという打算がありました。

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翌日から、該当した従業員だけ、が出勤しなくなりました。これには少しホッとしました。

あれだけ言っても出てくるようなら、これはもう、本人と直接話すしか手段がなかったからです。そして実際に警察も呼ぶ事に。

この件に関してはこれで一件落着、とはいきませんでした。

当然、店の従業員に周知してしまった為、上司にも報告せざるをえません。当然それまでの事実隠蔽について激しく激怒され、山のような反省文と報告書を書かされる羽目になったのは言うまでもありません。

結論として、少しでもおかしいと思ったら、会社には早めに報告しましょう。そして店のスタッフにもすぐ事実を知らせるのが、再犯への抑止力になります。なにより、「この店はお金の管理については厳しいぞ」と犯罪予備軍に知らしめることが大事です。

誰だって好き好んで犯罪に手を染めないんです。むき出しでお金が落ちてれば・・・ねぇ。ですよね。

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