夏の食中毒、まず家庭から。  

Pocket

こんにちは。当ブログにご来店頂き誠にありがとうございます。

日に日に暑くなってきましたので本日は食中毒の話。

さてさて、飲食店にとってはある意味宿命で、一度大規模な食中毒事故を起こそうものなら、営業停止、及び社会的信用を一気に失う食中毒。ただの腹痛下痢程度なら、いずれは人々の記憶から薄れ、強い教訓ともなり得ますが、不幸にもそれが原因で後遺症が残ったり、最悪の場合死に至るケースもあり得る食中毒。

故にほとんどの会社で厳しい衛生マニュアルが作成され、現場では細心の注意を払って調理、食材管理が行われているのですが、毎年この時期になると、飲食店による食中毒事故のニュースが後を絶ちません。

夏は細菌系の食中毒、O―157や、腸炎ビブリオ、ブドウ球菌がメインでしょうか。冬場は圧倒的にノロウイルスですね。

ところで、最も食中毒の危険性があるのは何処だと思いますか?生ものを扱う海鮮系のお店?それとも自分で焼くので加熱具合が客任せの焼肉屋さんでしょうか?

答えは、圧倒的に「ご家庭」です。

なんとなくの賞味期限管理、手洗いは水だけ、しかもタオルは共用、ひどい時はエプロン。

食材保存管理はなんとなく、加熱後の煮物はそのまま常温放置か冷める前に冷蔵庫に突っ込んだり。

冷凍物の解凍は常温放置、作った弁当は冷まさないうちに蓋をして、食べるのは5時間後。

どうでしょうか。思い当たる節はありませんか?これって全て、実際の飲食店では全てNG、絶対にやってはいけない項目です。

卵だって本来ならピューラックスで殻ごと消毒しなくちゃいけないのに、そのまま保存、使用してませんか?

まな板だって魚、肉、野菜、同じまな板で調理してませんか?

だいたい普通の家庭では、普通に行われているこの行為、なので当然家庭での食中毒は減ることがありません。事件にならないのは家族だから当たり前ですが。

ところが飲食店にとってはこれがまた恐怖で、その食中毒にかかった人間がお客としてだったり、従業員として店に入られると、食中毒菌を店に持ち込まれる事態になってしまう訳で。

なので、他の時期もそうなのですが、従業員には、

1、 体調不良者は絶対に出勤させない。

2、 家族に腹痛下痢の症状が見られるスタッフがいた場合、報告してもらう。

3、 体調不良者は医師の診断を仰ぐ。

事が肝要となる訳で。ただでさえ人が足りないのに。

そして、どうやら自分が食中毒かも?と思われる皆様、どうかご自宅で安静になさって下さい。もしくはトイレに行った後は、いつもの3倍の時間をかけて手を洗いましょう。

食中毒の対応は大変なのですよ。あぁ、思い出したら鬱が。

それでは今日はこの辺で。ご来店ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です