プレミアムなお酒。続き

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さて、前回プレミアムなお酒について、無理して高いお金を払ってまで仕入れない方がいいと言うお話をさせていただいたのですが、それにはもう一つ理由がありまして。

それは、プレミアムお酒の転売目的による仕入れをするケースが見受けられるという事です。

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個人で購入して、それをネットオークションに出品するケースの他に、残念な事に飲食店がその行為に加担するケース、酷い場合には酒屋の従業員がその行為を行っていた、なんてケースもあります。

その価格は本来の仕入れ値の5、6倍、よっぽどプレミアムのつくものなら軽く10倍の価格がついてて、しかもそれが落札されてるから驚きです。

うちが仕入れていた十四代の純米大吟醸の四合瓶が、同じものが六千円の仕入れ値のものが五万円で落札されていて驚きました。

馬鹿正直にこっちは2掛け3掛けでやってるのがアホらしくなってくるほど。

でも、そんな事をしてるのがバレた暁にはうちの関連店舗が全部その酒屋と取引停止になってしまうのでそんなリスキーな事はサラリーマン店長には出来ませんけど。

でもこの以上なマーケットが成り立ってしまうのは、幾らお金を出してもいいから欲しいと言うお金持ちがいる事と、そのニーズにつけ込んで儲けようとする輩がいるからなんですね。

コンサートのダフ屋とファンの関係に似てますね。

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でも、蔵元さんがみんなに少しでも手に入りやすい様にと骨身を削って作ったお酒をそんな投機みたいな事をしてお金を稼ぐのはどうなんだろうと言う気持ちと、

そんなこと言ったってじゃあ一般の日本酒ファンはどうやってそのお酒を手に入れろって言うんだって言う気持ちも分からなくもありません。

少なくとも、飲食店や酒販店という特別な立場でオークションに横流しするのは蔵元さんや酒屋さんへの背信行為ですし、また、オークションで購入するのもそのマーケットを成り立たせる一因となるので、いずれにしても、関わらないのが一番だと思います。

それにしても、一度は飲んでみたいです。誰か少しでも残して帰ってくれないもんかな。

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