タバコの吸えなくなった飲食店。喫煙所、つくりますか?それとも全面禁煙ですか?

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2020年8月21日

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さて、2020年4月1日、飲食店において大きな事件がありました。コロナ騒動ですっかり影に隠れた形になりましたが、営業が再開するに連れて、特にお酒を提供するお店で問題になり始めたあの法律です。

改正健康増進法

そう、飲食店においては基本的に食事をしながらの喫煙は出来なくなりました。

地方によっては「加熱式タバコ」と呼ばれる副流煙の出ない(厳密に言うと少ない)タバコは専用の喫煙室を設ければ食事をしながらの喫煙もOKだったりしますが、あくまで経過措置で将来的には食事をするテーブルでは喫煙が出来なくなりました。

完全禁煙、と言いたいところですが施設内に喫煙所を設ければ、いちいちタバコを吸うのに席を立って喫煙所に向かわなくてはなりませんがとりあえずタバコは吸えます。ただ、この喫煙所の設置をするかしないかで結構意見が分かれている現在です。

喫煙所をさぁ店内に作る、となるとなかなかハードルが高いのです。そもそもその喫煙所は色々な条件をクリアしなくてはならないのですが、

1、 喫煙所は床から天井まで壁で囲われていなくてはならない。

2、 喫煙所入り口から喫煙所内に0.2m毎秒の気流が必要。

3、 タバコの煙が屋外又は外部に排気されていることが必要。

4、 喫煙所内は従業員であっても未成年は立ち入り禁止。

と、設置にも厳しい条件があって、特に2、の喫煙所入り口から喫煙所内への0.2m毎秒の気流、これは従来の室内換気のレベルでは難しく、排気量を強化するために空調の強化工事が必要となる場合が殆どです。

しかも、その喫煙所をどこに作るかがさらに問題。ただでさえ飲食店のほとんどは新たに店内に喫煙所を作るスペースはありません。そんなスペースがあるならとっくに客席を配置しているか倉庫になっているのがオチです。店の個室の一部を喫煙所にするという手もなくは無いですが、その分確実に売上は減ります。仮にその部屋が1日1万円の売上を稼いでいたとすれば1年で365万円の損失です。まずありえません

となると、何とか喫煙ブースをどこか、倉庫でも通路の一部でも潰して作るしか無いのですが、いざという時の避難経路を潰してしまうと今度は消防法に引っかかります。

駐車場がある様な郊外店なら外に作る方法もありますが…。都市部のお店ではそれも出来ません。そしてお酒を提供するお店の殆どは駅前、都市部にあるんですよね。

しかも、その喫煙ブースは安価なものでも軽く100万円くらいします。ただでさえコロナの影響で売上が減って金が無いのに。

リースという手もありますが、それは毎月の支払いがリースしている間続くので結局割高になります。

そうなると、結局の所は完全禁煙にするのが一番コストが掛からず、しかも喫煙者は今や成人の2割ほどです。他に選択肢はなくベストのはずなのですが、お酒を飲む世代の方を見ていると、もう少し喫煙の割合は多く感じます。

そして、喫煙者は喫煙所が無いお店は避ける傾向にあります。

なので、最近多くなったのは、店外にスタンド式の灰皿を置いて客にタバコを吸わせているお店です。因みにこれは施設の外だからOKと言われていますが、公共の道路にせり出しているケースが多いので本来はNGです。

因みに私の担当店舗はお酒を出している業態ですが、全面禁煙にしました。コロナでお金が無いので(笑)。

喫煙者からは非常に不評ですが、非喫煙者からは好意的に思われてます。吸い殻の処理もしなくていいのでこちらとしては歓迎なのですが…。

それでは今日はこの辺で。本日もご来店ありがとうございました!

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